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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■贈り物 / 板倉邦雄

2013年09月04日 | Weblog
2013/9/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。贈り物をもらって腹を立てる人はいないでしょう。兄エサウの復讐を恐れたヤコブは持っている財産を二つに分けました。そして神様にも祈りましたねえ。しかしそれでも心穏やかではありません。「そうだ。兄エサウに贈り物をしよう」と思い立ったのです。創世記32章の続きです。

 さてヤコブは夜になっていましたが持ち物の内から兄エサウへの贈り物を用意しました。山羊220頭、羊も220頭、乳らくだ30頭とその子ども、牛5頭、ろば30頭です。そして使用人たちに一足先に群れを追っていくように指示しました。またそれぞれの群れの間に距離を置くようにも言いました。そして先頭の群れを追う男たちには特に念を押しました。「兄エサウに出会ったらきっと『どこへ行くのか。主人は誰で、この家畜は誰の者か』と聞かれるだろうから 、『エサウ様ですね、これはみなあなた様の召使いヤコブの物でご主人のあなた様に差し上げる贈り物でございます。ヤコブもすぐ後から参ります。』と答えるよう」に言い含めました。あとに続くグループにも同じようにし、同じことを言うように指示しました。顔を会わせる前にまず贈り物をして何とか兄のエサをなだめようというのです。こうすれば幾ら兄さんでも手荒なことはしないだろう。・・・

 聖書の箴言には人への贈り物についてのことばがあります。「ひそかな贈り物は憤りをなだめる、」箴言21章14節(口語訳)です。ヤコブが兄エサウにたくさんの贈り物をした目的は兄さんの怒りをなだめ静めるためでしたね。確かに贈りものは怒りをなだめるだけではなく、人を喜ばせるものです。

 もう一つの箴言のことばです。「人の贈り物は、その人のために道をひらき、また尊い人の前に彼を導く。」 箴言の18章16節(口語訳)です。ヤコブの兄エサウへの贈り物は単に怒りをなだめるだけではなく、今までの過ちを認め少しでも償いの気持ちを込めそしてお兄さんとの和解を願ってのことではなかったでしょうか。不十分でもやるだけのことはやってみるのです。

(PBA制作「世の光」2013.9.4放送でのお話より )
 
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