世の光の時間です。 お元気ですか? 岩井基雄です。
今日も先週に引き続き詩篇23篇です。 今日は4節の前半をお読みします。
「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。」
ここで「死の陰」という日本語に訳されていることばは暗闇や暗黒を表すヘブル語の一つのことばです。 それは命が脅かされるような暗黒、死者の世界を表すような暗闇、深い闇を表しているのでしょう。
私たちの人生の中にもそのような暗闇、暗黒を通ることがあります。 徐々に経験することもあれば、突然目の前に自分の死の問題や苦しみが訪れることがあります。 この死の問題は誰もが通らなければならない道ですが、できるだけ避けたいこと、考えたくない事柄かもしれません。
死の陰の谷を歩み、恐れ、とまどい、気が動転するような経験の中でこの詩篇の作者は「私はわざわいを恐れません。」と告白しています。
なぜそのように言うことが出来るのでしょうか。 その理由は次に書いてあります。 「あなたが私とともにおられますから。」
まことの羊飼いがともにいてくださる時に、どんなに険しく危険な谷も恐れることなく、とまどうことなく過ごし、それを越えていくことが出来るのです。
この詩篇の記者ダビデも、先の王サウルに、また自分の子どもアブシャロムに何度も命を狙われました。 しかしその中で本当の羊飼いである神様に信頼し、平安を与えられ続けたのです。 この詩篇23篇は、それまで「主」と表現していた神様を、この4節からは「あなた」と呼びます。 人生の苦しみの中で死の陰の谷を通るような経験の中で神様を「あなた」と親しく呼びかける交わりが生まれたのでしょうか。
あなたはいかがでしょうか。 聖書が語る神様に「あなたが私とともにいてくださるのですね。 あなたがともにいてくださるから私は恐れる必要がありません。」と親しく呼びかけられるような交わりをさしていただきましょう。
「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。」
(PBA制作「世の光」2010.2.5放送でのお話しより)
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