世の光の時間です。 いかがお過ごしですか。 板倉邦雄です。 今日は「責任を委ねる」という題でお話ししましょう。 旧約聖書のネヘミヤ記の続きです。
エルサレムの城壁も完成しました。 扉が取り付けられ、門衛、歌い手、礼拝を担当する人も任命されました。 知事ネヘミヤはエルサレムを治める責任を兄弟ハナニとハナヌヤとに委ねました。 ハナヌヤはエルサレムの要塞の司令官で、誰よりも神様を敬う人物だったからです。 ネヘミヤ知事は彼らに二、三の指示を与えました。
一、太陽が昇るまでは開門してはならないこと。
二、閉門は守衛が警備にあたっている内に行い、かんぬきはしっかりかけること。
三、守衛はエルサレムに住み、規則正しく警備にあたること。
四、城壁近くの住民は、付近の城壁警備にあたること。
等などでした。
さてここに責任を委ねることのできる条件が幾つか考えられるでしょう。 まず、行動を共にしている人ですね。 知事ネヘミヤは共に行動していた二人の兄弟に責任を委ねました。 二人の兄弟はネヘミヤのやっていることを見て、行動を共にしていたのです。
次は、責任を分担して働いていました。 ハナヌヤはエルサレムの要塞の司令官でした。 都の防衛の一端を背負っていました。 一部を担当することは全体を知っているということです。 そして何よりも天の神様を敬い、恐れる人物だったということでしょう。 神様を敬い恐れる人は人を敬い、人に仕えることのできる謙遜な人です。 そして仕事にも忠実な人でしょう。
「忠実」ということばは英語でフェイスフル faithful と言います。 「信仰深い」という意味ですね。 ですから忠実な人とは信仰深い人なのです。 後継者の教育は簡単ではありません。 しかし、昔からの原則は変わることはないでしょう。
海軍大将・山本五十六は「言って聞かせ、やってみせて、やらせてみる」と言いました。 口で言うだけでは教育できません。 自らやってみせて模範を示す、そしてやらせてみる。 それから委ねる、ということでしょう。
聖書のことばです。
「あなたが多くの証人の前でわたしから聞いたことを、さらにほかの者たちにも教えることのできるような忠実な人々に、ゆだねなさい。」 第二テモテの手紙 2章2節 (口語訳聖書)
( PBA制作「世の光」2010.2.24放送でのお話より )
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