ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

特別警報下の加東

2018年07月08日 06時24分33秒 | Weblog












 7日(土)、朝から雨が降り続いていました。
 KCC(かとうケーブルテレビ)で加古川の増水状況や災害対策本部からの情報を確認し車を走らせました。北播磨県民局で状況を把握したあと、加古川の加東市域の上流部、闘龍橋の東詰、多井田地区の西山畳店へ。西山さんは、畳店の階下の作業場、材料置場で浸水し始めたなか作業中でした。周辺の田は既に水没し、河川と区別がつかなくなり、波が押し寄せていました。
 次に対岸の上滝野の闘龍スクエアへ。滝寺荘の玄関あたりから見る闘龍灘は、怒濤となって荒れ狂い、恐怖感をおぼえます。水位は滝寺荘の玄関のすぐ下まで上がっており、下流の「座の浜」は完全に水没状態でした。状況を見に来られた元市議の丸山さんと話すことができました。同じ上滝野の天理教の教会では、玄関下まで水が上がっており、天理愛児園の丸山園長さんが表に出て状況を確かめておられました。
 高台にある上滝野地区公民館には避難した住民の皆さんが休んで居られ、区長さんから話を伺いました。次に回った下滝野公民館にも同様に避難されており、区長さんはじめ役員さん等と状況について話すことができました。この頃に激しい降雨となり不安は高まります。神結酒造の辺りを見たあと、油谷川と加古川の合流点へ向かおうとしましたが、すでに道路は冠水しており通行止め。市消防団副団長が寝ずの番で警戒中でした。周囲の田圃、生コン会社、そして内橋モータースさんも完全に浸水状態で近寄れませんでした。
 さらに下流の河高地区交流会館に向かうと、ここには約100名の住民が避難しておられました。丸山区長さんから避難状況などについて情報を聞聞きました。同地区の下流部の安取地区では、内水をポンプで排水中で、工事が行われている排水機場の完成が待ち遠しいとのことでした。
 加東大橋を左岸へ渡り、上田地区公民館へ。消防団、地区役員さんが詰めておられ、。避難した皆さんは富士通の体育館へ避難されたとのことでした。さらに大門地区へ向かうと、大門橋は通行止めとなっていました。
 このあと、牧野地区のため池へ。ゴルフ場の中にある住吉池や水路の状況も確認することができました。奥ノカチ池は満水状態。さらに地区内の水路を確認しながら、牧野川下流部の通称多井田池まで水の流れを辿りました。数十年に一度の大雨の状況下、水の状態、流れを確認できました。
 次に上久米地区へ。県道西脇三田線を走り、上久米の東端辺りにさしかかると、左手の田圃3枚が冠水している光景が突然視界に入りました。さらに背後の桃園の一角が崩れて道路脇の民家の裏側まで土砂が流れ出しており、川をせき止める形になっていました。このため上流から来る水が勢いよく田圃へ流れ出したものでした。駆けつけた消防団員と一緒に家屋に流れが入り込まないように土嚢を積み上げる作業を行いました。援軍の消防団も到着し手際よく土嚢積みが行われました。家人の話では、竹の生えた斜面がバリバリという音とともに3回にわたって崩れ、怖かったということでした。地区役員さんからも朝からの状況を詳しく聞くことができました。
 午後3時過ぎ、今度は東条地区へ。避難者の入る東条東小学校から下流へと車を走らせた。小野市との境の松沢地区では、表に出ておられた地区の方からピーク時には道路が冠水していたことも教えていただきました。曽根サイフォン辺りの下流部はいつも浸水します。
 夕方、避難指示が出ていた下久米地区の避難場所の米田小が校体育館へ向かいました。避難された地区方から裏山に亀裂が、という話を聞かせてもらいました。18世帯が避難し、大江校長先生はじめ先生や市職員の皆さんが避難者への対応をしておられました。高齢者の体調を聞くなど丁寧な対応ぶりに安心感も広がりました。
 6時前、空が暗くなり、激しい雷雨になりました。とにかくこれだけ雨が降り続いたので経験しない事態が起きています。テレビ、ケーブルテレビ、防災放送など細かい情報を得ることもできたことが行動の判断材料にもなったと思います。河高地区で出会った方は、上流の西脇市の板波観測点の水位が何メートルになれば避難することに決めている、と話され、指示を待つのではなく、まず、自主判断基準を決めておき、迷うことなく避難行動を取ることの大切さに改めて気づかされた。自身の危機管理。自助、共助、公助とその間に「近所」を入れて自らの命をしっかり守ることが大事です。
 夕方6時過ぎ、市内の避難勧告、避難指示は解除。また、兵庫県に出されていた特別警戒も解除されました。しかし、安心はできません。積算雨量はものすごく、今後も警戒を続ける必要があります。
コメント
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