昭和19年(1944)3月、戦局が厳しさを増す中、敵機の空襲に備え防空体制の強化が社町(現加東市社地域)の常会で挙げられています。燈火管制の徹底強化、火災予防、特に市街地において防火訓練の徹底などが通知されています。
警防団本部長 合田常蔵
警 防 団 長 藤本綱吉
一、防空ニ関スル件
大東亜戦争ハ愈々凄愴苛烈ノ度ヲ加ヘ敵ノ本土空襲必至ノ情勢ニアリ全国民挙ゲテ防空第一線ニ活躍スベキノ秋ニ当リ特ニ左記事項ノ徹底ヲ期シマセウ。
1.燈火管制器具ノ充実
未ダ管制用具ノナキ家庭多数アリ絶対的ニ充実サレタシ
2.警報伝達ニ於テモ表通リ概ネ徹底シタルモ裏通リ方面ハ無感心ノモノノ様ナリ特ニ完璧ヲ期シマセウ
3.真防空モ訓練モナキ時勢ナリ平常ノ備ヘコソ国民ノ務デアリマス
二、火災予防警戒ニ関スル件
国家資源ノ潰滅ヲ防止シ戦力ノ飛躍的増強ヲ期スヘキノ要特ニ切ナルモノアルノ秋今般兵庫県警察部長ヨリ通牒ノ次第モアリ特ニ左記事項ノ励行セラレ度部内一般ヘ御指導相成度
1.火気取扱場所囲炉裏ノ所在周囲ノ関係ニ付適否ヲ検討補正スルコト
2.外来者ノ喫煙ニ留意シ徒ニ吸殻ヲ放置セシムルガ如キコトナキ様務メルコト
3.社町、小野町、大部村王子、滝野町、上滝野、上東条村天神ノ各ニ在リテハ前項ニ準ジ防火訓練ノ徹底ヲ期スルコト
4.各部落長、警防団分団長ヲ通ジテ部落常会日ニ際シ回覧板其ノ他ニ依リ部長全般ニ対シ警火思想ノ普及徹底ヲ期スルコト
5.各家庭ニ於テ常時防火用水ノ確保ヲ期シ置クコト
6.火災発生ニ際テハ電話伝令ニ依リ速カニ警察、警防団ニ速報スルト共ニ大声ヲ発シ近隣者ニ伝ヘルコト
つづく
警防団本部長 合田常蔵
警 防 団 長 藤本綱吉
一、防空ニ関スル件
大東亜戦争ハ愈々凄愴苛烈ノ度ヲ加ヘ敵ノ本土空襲必至ノ情勢ニアリ全国民挙ゲテ防空第一線ニ活躍スベキノ秋ニ当リ特ニ左記事項ノ徹底ヲ期シマセウ。
1.燈火管制器具ノ充実
未ダ管制用具ノナキ家庭多数アリ絶対的ニ充実サレタシ
2.警報伝達ニ於テモ表通リ概ネ徹底シタルモ裏通リ方面ハ無感心ノモノノ様ナリ特ニ完璧ヲ期シマセウ
3.真防空モ訓練モナキ時勢ナリ平常ノ備ヘコソ国民ノ務デアリマス
二、火災予防警戒ニ関スル件
国家資源ノ潰滅ヲ防止シ戦力ノ飛躍的増強ヲ期スヘキノ要特ニ切ナルモノアルノ秋今般兵庫県警察部長ヨリ通牒ノ次第モアリ特ニ左記事項ノ励行セラレ度部内一般ヘ御指導相成度
1.火気取扱場所囲炉裏ノ所在周囲ノ関係ニ付適否ヲ検討補正スルコト
2.外来者ノ喫煙ニ留意シ徒ニ吸殻ヲ放置セシムルガ如キコトナキ様務メルコト
3.社町、小野町、大部村王子、滝野町、上滝野、上東条村天神ノ各ニ在リテハ前項ニ準ジ防火訓練ノ徹底ヲ期スルコト
4.各部落長、警防団分団長ヲ通ジテ部落常会日ニ際シ回覧板其ノ他ニ依リ部長全般ニ対シ警火思想ノ普及徹底ヲ期スルコト
5.各家庭ニ於テ常時防火用水ノ確保ヲ期シ置クコト
6.火災発生ニ際テハ電話伝令ニ依リ速カニ警察、警防団ニ速報スルト共ニ大声ヲ発シ近隣者ニ伝ヘルコト
つづく