<舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森を燃やすではないか。舌は火である。不義の世界ではある。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそなえられたものではあるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で焼かれる。 --「ヤコブの手紙」3章5-6節
日本でも「口は災いのもと」と言う。しかし、人間のコミュニケーションのかなりの部分が言語を媒介としてなされるので、完全に沈黙することはできない。馬を制御する場合には、くつわと鞭でできる。船も舵取りをすることで制御できる。しかし、人間の言葉を制御することは、なかなか難しい。
ここで「ヤコブの手紙」の著者が想定しているのは、イエス・キリストの教えについて語る教師たちのことだ。教師が、自らの言葉を制御することができず、イエス・キリストの教えに余計なことを付加したり、自分にとって都合がよくない部分を割愛してしまったりすると、福音が正しく伝わらない。教師たちはそのことを主観的にはよく理解しているつもりであっても、偏見の故に、語る言葉はどこかに歪みが生じてしまう。
その危険を自覚するとともに、聞き手の側には、教師の話をそのまま鵜呑みにするのではなく、発話主体の利害関心による歪みを吟味するという姿勢が求められる。>
□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「舌という」を引用
【参考】
「【佐藤優】怒りを持ち越すな」
「【佐藤優】怒るに遅くあれ」
「【佐藤優】体の欲に従うな」
「【佐藤優】内面の悪」
「【佐藤優】欲望が罪を生む」
「【佐藤優】罪の誘惑」
「【佐藤優】豚に真珠を与えるな」
「【佐藤優】右目を捨てなさい」
「【佐藤優】復讐してはならない」
「【佐藤優】荒野の誘惑」
「【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い」
「【佐藤優】秤(はかり)のたとえ」
「【佐藤優】愚かな者になれ」
「【佐藤優】汚れたものとは」
「【佐藤優】劣った部分を尊ぶ」
「【佐藤優】知恵を誇るな」
「【佐藤優】偉くなりたい者は」
「【佐藤優】天国でいちばん偉い者」
「【佐藤優】どこまで罪を赦すか」
「【佐藤優】命を得るために」
「【佐藤優】預言者を敬わない人」
「【佐藤優】サマリヤの女」
「【佐藤優】新しいぶどう酒は」
「【佐藤優】返礼を求めるな」
「【佐藤優】金持ちへの警告」
「【佐藤優】ふたりの主人」
「【佐藤優】宝は天に蓄えよ」
「【佐藤優】罪のない者は誰か」
「【佐藤優】医者を必要とするのは」
「【佐藤優】施しをするときは」
「【佐藤優】呪ってはならない」
「【佐藤優】敵を愛しなさい」
「【佐藤優】目標をめざして」
「【佐藤優】試練を喜ぶ」
「【佐藤優】永遠の命のために」
「【佐藤優】立っていると思う者」
「【佐藤優】重荷を背負うのは」
「【佐藤優】苦難と希望」
「【佐藤優】弱さを誇ろう」
「【佐藤優】一粒の麦」
「【佐藤優】平和ではなく剣を」
「【佐藤優】恐れるな」
「【佐藤優】迫害される人」
「【佐藤優】平和をつくる人」
「【佐藤優】心の清い人」
「【佐藤優】あわれみ深い人」
「【佐藤優】正しさを望む人」
「【佐藤優】柔和な人」
「【佐藤優】悲しんでいる人」
「【佐藤優】心の貧しい人」
「【佐藤優】地の塩となれ」
「【佐藤優】狭い門を選べ」
「【佐藤優】求めれば与えられる」
「【佐藤優】明日を思い悩むな」
「【佐藤優】思い悩むな」
「【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~」
日本でも「口は災いのもと」と言う。しかし、人間のコミュニケーションのかなりの部分が言語を媒介としてなされるので、完全に沈黙することはできない。馬を制御する場合には、くつわと鞭でできる。船も舵取りをすることで制御できる。しかし、人間の言葉を制御することは、なかなか難しい。
ここで「ヤコブの手紙」の著者が想定しているのは、イエス・キリストの教えについて語る教師たちのことだ。教師が、自らの言葉を制御することができず、イエス・キリストの教えに余計なことを付加したり、自分にとって都合がよくない部分を割愛してしまったりすると、福音が正しく伝わらない。教師たちはそのことを主観的にはよく理解しているつもりであっても、偏見の故に、語る言葉はどこかに歪みが生じてしまう。
その危険を自覚するとともに、聞き手の側には、教師の話をそのまま鵜呑みにするのではなく、発話主体の利害関心による歪みを吟味するという姿勢が求められる。>
□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「舌という」を引用
【参考】
「【佐藤優】怒りを持ち越すな」
「【佐藤優】怒るに遅くあれ」
「【佐藤優】体の欲に従うな」
「【佐藤優】内面の悪」
「【佐藤優】欲望が罪を生む」
「【佐藤優】罪の誘惑」
「【佐藤優】豚に真珠を与えるな」
「【佐藤優】右目を捨てなさい」
「【佐藤優】復讐してはならない」
「【佐藤優】荒野の誘惑」
「【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い」
「【佐藤優】秤(はかり)のたとえ」
「【佐藤優】愚かな者になれ」
「【佐藤優】汚れたものとは」
「【佐藤優】劣った部分を尊ぶ」
「【佐藤優】知恵を誇るな」
「【佐藤優】偉くなりたい者は」
「【佐藤優】天国でいちばん偉い者」
「【佐藤優】どこまで罪を赦すか」
「【佐藤優】命を得るために」
「【佐藤優】預言者を敬わない人」
「【佐藤優】サマリヤの女」
「【佐藤優】新しいぶどう酒は」
「【佐藤優】返礼を求めるな」
「【佐藤優】金持ちへの警告」
「【佐藤優】ふたりの主人」
「【佐藤優】宝は天に蓄えよ」
「【佐藤優】罪のない者は誰か」
「【佐藤優】医者を必要とするのは」
「【佐藤優】施しをするときは」
「【佐藤優】呪ってはならない」
「【佐藤優】敵を愛しなさい」
「【佐藤優】目標をめざして」
「【佐藤優】試練を喜ぶ」
「【佐藤優】永遠の命のために」
「【佐藤優】立っていると思う者」
「【佐藤優】重荷を背負うのは」
「【佐藤優】苦難と希望」
「【佐藤優】弱さを誇ろう」
「【佐藤優】一粒の麦」
「【佐藤優】平和ではなく剣を」
「【佐藤優】恐れるな」
「【佐藤優】迫害される人」
「【佐藤優】平和をつくる人」
「【佐藤優】心の清い人」
「【佐藤優】あわれみ深い人」
「【佐藤優】正しさを望む人」
「【佐藤優】柔和な人」
「【佐藤優】悲しんでいる人」
「【佐藤優】心の貧しい人」
「【佐藤優】地の塩となれ」
「【佐藤優】狭い門を選べ」
「【佐藤優】求めれば与えられる」
「【佐藤優】明日を思い悩むな」
「【佐藤優】思い悩むな」
「【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~」