語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】悪い交わり

2019年02月18日 | ●佐藤優
 <まちがってはいけない。
 「悪い交わりは、良いならわしをそこなう」。
 目ざめて身を正し、罪を犯さないようにしなさい。あなたがたのうちには、神について無知な人々がいる。 --「コリント人への第一の手紙」15章33-34節

 キリスト教徒には独自の価値観がある。ここで言う「悪い交わり」とは、キリスト教の価値観を否定する人たちと交遊し、その基準で生活することを意味する。金銭を求める、出世を追及するといったことも「悪い交わり」の典型的な例だ。子どもを少しでも偏差値の高い学校に入れようとし、小学生の時から進学塾に夜遅くまで通わせることも「悪い交わり」から生まれている。
 キリスト教徒は死後の復活と永遠の命を信じている。従って、無神論的、世俗的なこの世界に住んでいても、別の価値基準に基づいて生活している。もちろん、それは金銭、出世、子どもの受験などを全面的に否定することではない。世の中の基準で生きるとともにキリスト教徒としての基準でも生きるというハイブリッドな生活を意味しているのだ。
 世の中の価値観に過剰に引き寄せられそうになったときは、イエス・キリストならばこのような生き方を是認するだろうかと自問自答すれば、道を踏み外すことはない。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「悪い交わり」を引用

 【参考】
【佐藤優】神の怒りに任せよ
【佐藤優】他人を裁くな
【佐藤優】木はその実でわかる
【佐藤優】人を汚すもの
【佐藤優】舌という火
【佐藤優】怒りを持ち越すな
【佐藤優】怒るに遅くあれ
【佐藤優】体の欲に従うな
【佐藤優】内面の悪
【佐藤優】欲望が罪を生む
【佐藤優】罪の誘惑
【佐藤優】豚に真珠を与えるな
【佐藤優】右目を捨てなさい
【佐藤優】復讐してはならない
【佐藤優】荒野の誘惑
【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い
【佐藤優】秤(はかり)のたとえ
【佐藤優】愚かな者になれ
【佐藤優】汚れたものとは
【佐藤優】劣った部分を尊ぶ
【佐藤優】知恵を誇るな
【佐藤優】偉くなりたい者は
【佐藤優】天国でいちばん偉い者
【佐藤優】どこまで罪を赦すか
【佐藤優】命を得るために
【佐藤優】預言者を敬わない人
【佐藤優】サマリヤの女
【佐藤優】新しいぶどう酒は
【佐藤優】返礼を求めるな
【佐藤優】金持ちへの警告
【佐藤優】ふたりの主人
【佐藤優】宝は天に蓄えよ
【佐藤優】罪のない者は誰か
【佐藤優】医者を必要とするのは
【佐藤優】施しをするときは
【佐藤優】呪ってはならない
【佐藤優】敵を愛しなさい
【佐藤優】目標をめざして
【佐藤優】試練を喜ぶ
【佐藤優】永遠の命のために
【佐藤優】立っていると思う者
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~


【南雲つぐみ】オリーブオイルの特徴

2019年02月18日 | 医療・保健・福祉・介護
【南雲つぐみ】オリーブオイルの特徴

 今の時季、キッチンに置いたオリーブオイルが白く固まることがある。
 主成分であるオレイン酸は血中の悪玉コレステロールを増やさないとされる優秀な脂質だが、16度以下で固まってしまう。20~30℃くらいのぬるいお湯に瓶ごと漬けておくと元に戻るが、何度も行うと風味が落ちてしまう。だからキッチンの暖かい場所に保管するといい。
 純度が高いとされる「エキストラ・バージン・オイル」は、オリーブの実を絞ってろ過しただけの一番しぼりで、酸度が0.8%以下のものをいう。
 バージンオイルは、エキストラを含めて4クラスに分けられるが、実際は商品によって価格も味わいも千差万別。理由はオリーブの品種の違いや製造法だけでなく、収穫期も関係するという。
 オリーブの未熟な実は青く、次第に紫から赤黒色へと熟していく。熟するほど、1粒から絞り出せるオイルの量は増えるが、その分、未熟果が持つ爽やかな香りや辛みは減ってしまうそうだ。
 味を重視して未熟果を早摘みすると、希少で高級なオリーブオイルになるらしい。

□南雲つぐみ(医学ライター)「オリーブオイルの特徴 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2019年2月6日)を引用