語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】怒りを持ち越すな

2019年02月10日 | ●佐藤優
 <あなたがたは偽りを捨てて、おのおの隣り人に対して、真実を語りなさい。わたしたちは、お互いに肢体なのであるから。怒ることがあっても、罪を犯してはならない。憤ったままで、日が暮れるようであってはならない。 --「エペソ人への手紙」4章25-26節

 人間は性悪な存在だ。誰にも、嘘をつく傾向がある。自分の責任を免れるため、自分を実態よりも大きく見せるため、知恵があるように見せるために嘘をつく。しかし、嘘には露見するリスクがある。「こいつは嘘つきだ」というレッテルを貼られると、仕事の上でも、私生活の上でも支障が出てくる。それだけではない。自分で自分が信じられなくなってしまう。嘘をつくような生活から人間が自力で抜け出すことはできない。イエス・キリストを信じ、彼に従うことによってのみ、人間は嘘に塗れた生活から抜け出すことができるのである。
 人間には喜怒哀楽の感情がある。絶対に怒るなというような無理な要請をパウロはしていない。夜まで怒りを持ち越してはいけないと言っているのだ。夜は悪魔が支配する時間だ。
 感情的なメールは、大抵、夜中に書かれたものだ。夜中に書いたメールは、そのまま送信せずに、朝になってから読み返してみることを勧める。おかしな内容があれば書き改める。そうするだけで、対人トラブルをかなり避けることができる。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「悪と向きあう言葉」の「怒りを持ち越すな」を引用

 【参考】
【佐藤優】怒るに遅くあれ
【佐藤優】体の欲に従うな
【佐藤優】内面の悪
【佐藤優】欲望が罪を生む
【佐藤優】罪の誘惑
【佐藤優】豚に真珠を与えるな
【佐藤優】右目を捨てなさい
【佐藤優】復讐してはならない
【佐藤優】荒野の誘惑
【佐藤優】受けるよりは与える方が幸い
【佐藤優】秤(はかり)のたとえ
【佐藤優】愚かな者になれ
【佐藤優】汚れたものとは
【佐藤優】劣った部分を尊ぶ
【佐藤優】知恵を誇るな
【佐藤優】偉くなりたい者は
【佐藤優】天国でいちばん偉い者
【佐藤優】どこまで罪を赦すか
【佐藤優】命を得るために
【佐藤優】預言者を敬わない人
【佐藤優】サマリヤの女
【佐藤優】新しいぶどう酒は
【佐藤優】返礼を求めるな
【佐藤優】金持ちへの警告
【佐藤優】ふたりの主人
【佐藤優】宝は天に蓄えよ
【佐藤優】罪のない者は誰か
【佐藤優】医者を必要とするのは
【佐藤優】施しをするときは
【佐藤優】呪ってはならない
【佐藤優】敵を愛しなさい
【佐藤優】目標をめざして
【佐藤優】試練を喜ぶ
【佐藤優】永遠の命のために
【佐藤優】立っていると思う者
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~




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