語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】目標をめざして

2018年09月26日 | ●佐藤優
 <わたしがすでにそれを得たとか、すでに完全な者になっているとか言うのではなく、ただ捕らえようとして追い求めているのである。そうするのは、キリスト・イエスによって捕らえられているからである。兄弟たちよ。わたしはすでに捕らえたとは思っていない。ただこの一事を努めている。すなわち、後のものを忘れ、前のものに向かってからだを伸ばしつつ、目標を目ざして走り、キリスト・イエスにおいて上に召して下さる神の賞与を得ようと努めているのである。 --「ピリピ人への手紙」3章12-14節

 世の中には、自分は完全な者であると勘違いしている輩がいる。パウロは、このような輩を頭に置いて、人生の目標について語っている。
 キリスト教徒の人生の目標は、「神の国」に入り、「永遠の命」を得ることだ。しかし、完全な人間にならなくては、この目標を達成できないと考えるのは、大きな間違いだ。不完全な人間であることを自覚しながら、少しでも完全な人間になる努力を続けていくことが重要なのである。このような努力が、同時に人生の目標を追求することにもなる。過去のことばかり考えてくよくよしても仕方がない、常に前を見なくてはならない。イエス・キリストに完全に従うことができるような人間になろうと努力を継続していくことが重要なのである。
 右肩下がりの時代、サラリーパーソンは、いくら一生懸命働いても昇給や昇進にはつながらない場合が多い。それであっても勤勉さを失わなければ、いつか必ず報いられるというのがキリスト教の教えである。>

□佐藤優『人生の役に立つ聖書の名言』(講談社、2017)の「苦難に負けない言葉」の「目標をめざして」を引用

 【参考】
【佐藤優】試練を喜ぶ
【佐藤優】永遠の命のために
【佐藤優】立っていると思う者
【佐藤優】重荷を背負うのは
【佐藤優】苦難と希望
【佐藤優】弱さを誇ろう
【佐藤優】一粒の麦
【佐藤優】平和ではなく剣を
【佐藤優】恐れるな
【佐藤優】迫害される人
【佐藤優】平和をつくる人
【佐藤優】心の清い人
【佐藤優】あわれみ深い人
【佐藤優】正しさを望む人
【佐藤優】柔和な人
【佐藤優】悲しんでいる人
【佐藤優】心の貧しい人
【佐藤優】地の塩となれ
【佐藤優】狭い門を選べ
【佐藤優】求めれば与えられる
【佐藤優】明日を思い悩むな
【佐藤優】思い悩むな
【佐藤優】まえがき ~『人生の役に立つ聖書の名言』~



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