昨日20日夕刻の事です。
東京の歌舞伎座の真向かいにある老舗弁当店「木挽町辨松」が152年の歴史に幕を閉じました。
無粋人の浜爺は「歌舞伎座」も「幕間の仕出し弁当」も無関係で過ごしてきました。
知り人ぞ知る、そして歌舞伎役者や歌舞伎好きの文豪などの御贔屓もあり人気の店の様でした。
開店したのが1868年戊辰戦争が続いていた頃とか!!
その老舗が「後継者難」と新型コロナウイルスに感染の拡大による「歌舞伎座の休業とそれに伴う売り上げ0」が原因で閉店との事です。 残念ですね。 ⤵
浜爺の好きな江戸の下町人情噺の山本一力先生のお作の数々には「寛政の改革で棄捐令により庶民が不景気に悩む」を柱にした町の老舗町人が「1年や2年は貯えで凌ぐ」とする心意気を書いた作品が多々あります。
資本主義以前でも「不況に対する心構えが有るんですよ!」
それにつけ、今回の東京都の外出自粛と(業種によっては)閉店や時短がでると「ひと月売り上げが無いとお手上げ」と訴える一流レストランや料亭は良い時の儲けは何処に消えたのでしょう?
フリーランスとは名ばかりの一人親方で“資本金てなーに? とか元入れ金”さえ用意の無い店は兎も角、老舗とは何なのか考えさせられます。
辨松の店主さん ご苦労様でした。 悠々自適が出来る事願っています!
写真:20日夕 歌舞伎座に向かい閉店の挨拶をする店主(中央)
共同通信:
東京・歌舞伎座前にある老舗弁当店「木挽町辨松」が20日夕、閉店し、152年の歴史に幕を閉じた。店の電気を消した後、5代目店主の猪飼信夫さん(67)らが店の前に並び「ありがとうございました」と歌舞伎座に向かって深々と頭を下げた。最後まで様子を見守ったなじみ客の中には、涙ぐむ人もいた。
閉店後、猪飼さんは報道陣の取材に応じ「悔いがない仕事人生だった。やりきった」と述べた。弁当を買い求めた練馬区の無職小野浩一さん(75)は「種類が豊富でおいしい。もう一回やってほしい」と名残惜しそうに話した。
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