Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

ゴーン事件報道に垣間見える「印象操作」

2020-01-05 20:55:01 | 国際・政治

昨年暮れ、環境に関する主要国会合 所謂 COP25にも参加の、北欧の若手女性活動家 G・トゥーンべリさんが 近く来日広報の意向を表した様だ。国際的な移動には環境負荷極小のヨットを用いるなど その方面の話題が多いが、拙的には来日そのものも、交通手段に旅客機やディーゼル動力の大型船を用いようが彼女の自由だし、一々言及には及ばないと心得る。ただ注意すべきは、来日実現時の彼女の言動が 左派容共勢力の情宣に利用されかねない懸念がある事だろう。そこの所だけは、注意して見守る必要があると思う。

本題です。我国での刑事裁判進行が納得できないなどとして 中東レバノン国へと事実上逃亡した元日産会長 C・ゴーン被告の件につき、既成メディアの反応も振れ幅がある様だ。概ね逃亡行為そのものは非難に当たるとしながらも、我国の警察司法のあり様が望ましくない所もあるとして、全面非難はできかねるとする日本弁護士連合会勢力の見解に近い所に擦り寄って来ている様な印象も受ける。

確かに 自白に大きく依存した警察の取り調べや、それに際して容疑者家族や被告弁護人の立ち合いを認めない現状は再考余地があるかも知れない。検察の把握した全証拠が被告弁護側に開示される訳ではない所も問題視されているのは事実だろう。容疑者取り調べ可視化が大きな課題である事は認めたい。

だが、その一方で 我国の司法に関する事共は、立法、行政の各分野と共に 我国の内政問題である事実をしっかりと認識しなけれればならないのではないか。拙地元紙 C新聞の昨日付社説にてもそれらの問題を取り上げていたが、どうも TVメディア共々「疑わしきは被告の利益に」が重視され過ぎ、為に国家からの視点たる内政問題との見方が蔑ろにされている印象が常に付き纏うのだ。

昨日付の C新聞社説は、ゴーン被告の逃亡劇に際し発出された声明を取り上げ、被告の自白を偏重し 家族らとの接見も認めず、自白なき時は長期の勾留もあり得る所謂「人質司法」を海外メディアと歩調を合わせる形で批判したのだが、果たしてそれが我国側にとり望ましい見方なのか?疑問あるのも事実である。日産社内には同被告の保釈自体を問題視する見方もあった様だが「保釈は認めず」或いは「被告は拘置所に閉じ込めるべき」一辺倒の見方が危ない所あるは百歩譲って認め 保釈そのものは良しとしても、その条件や万一の対応態勢などの不備が問題なのだろう。現に裁判所、検察と出入国在留管理の各庁の連携には何らかの大きな欠陥があったとされる。これは類似事件の再発を防ぐ為にも、前述の立件のあり方と共に 立法府たる国会を含めた改善への議論を速やかに進める必要があるのだろう。

しかしそれらを踏まえても、やはり「国益を守る国家からの視点」は欠けていると言わざるを得ないのが拙感想だ。昨日付の C新聞社説は、その結語で「海外紙は制度批判を」の小見出しに続き「既にオリンパスの粉飾決算を告発した元外国人社長が『日本では公正な裁判を受けられない』と英紙タイムズに離している。仏紙レゼコーは、公判の長期化で夫人との接触禁止が解かれない見通しが『脱出作戦にゴーサインを出した』と報じた。スパイ映画もどきの国外逃亡は、意外と日本の司法制度への厳しい忠告となる可能性があろう」としている。

この小見出しと結語は、海外メディアの対日本司法への批判姿勢紹介の様に読める一方で、むしろ海外メディアに対し 我国司法のあり様を積極的に批判する様煽っている様にも読めるものだ。断言できぬは事実だが、或いは 我国既成メディアが積極的に内政干渉を奨励している様にも読めて仕方がない。同様の報道は、他社局の TVメディアでも見られる様だし、こうした所は一見しては目立たないだけに、我々日本人は注意して見て参る必要があろう。ゴーン被告は、今後海外での法的対応の折などに、殊更に我国司法のあり様を 悪し様に印象操作する挙に出る可能性も織り込む必要有りと心得るものだが。今回画像は、昨年暮れ 拙故郷の幼馴染の助言を得て取り組んだ、名古屋港西方・金城埠頭からの工場夜景の真似事を。以下に、関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3697.html

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