Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

新型肺炎への正しい「恐れ」を

2020-01-30 10:17:46 | 国際・政治

中国大陸・武漢(う・はん)発の新型コロナ・ウィルスによる肺炎流行は、遂に世界レベルに達しつつある様だ。分かっているだけで感染者計は 6000人超、130名超が落命の遺憾な状況。犠牲各位への弔意と感染各位へのお見舞いは勿論だが、一方で食材向けの野生動物に関する衛生管理不良からの人災ではないかとの指摘も聞く。中共・習 近平(しー・じんぴん)執行部と当該自治体の初動対応が遅れたのは事実だろう。

国際保健機関 WHOの対応遅れも問題だ。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」指定を巡り、先週開会の緊急委員会にての指定が見送られた件だ。北京政府への過分な配慮も疑われるとされ、今日中に 2回目の会合が持たれるが、前述の緊急事態指定がよもや見送られる事はないだろうと思うのだが。もしそうなれば、国連機関としての存在意義をも問われる事となりかねないのではないか。今回の再協議では、是非真っ当な結論に至って頂きたい。

中国の旧正月・春節の時期とも重なり、同大陸からの渡日旅行者数は数十万人にも達するとの見方もあり、昨日明かされた 奈良県下での貸切バス乗務員各位への旅客からの感染の線も指摘され「人→人」感染の可能性が高まっている。駐在などで武漢入り中だった数百人の邦人各位も、所謂チャーター便と呼ばれる専用航空機に分乗しての帰国が始まり、早ければ明日中にも完了の見込み。

既に発症したとかで、帰国不能のやむなきとなった若干の方々を除き、ほぼ希望通りの帰国となりそうな所は、政府の取り組みを一定は評価したい。受け入れ側の、宿泊先部屋割りに一部不備があったり、今回帰国の各位向けも 航空運賃の自己負担分が発生するなどの課題が残るが、少しでも改善できる様 引き続いての尽力をお願いしたいものだ。又 あくまで状況にもよるが、多くの各位から指摘のある 習国家主席の国賓としての招きを再考する必要もありはしないか。

新型肺炎への対応は 開会中の国会でも取り上げられてはいるが、質疑の多くは与党側からのもの。感染のリスクはそれこそ万民平等であり、国会にしても与野党関係ないはずだが、野党の反応は「(頭)大丈夫か?」と思わされる程鈍い。我国内での感染者計も 在武漢だった邦人多数帰国もあって呆気なく 10人を超え、前述通り 渡日旅行者各位も多いとなると、更に感染が広がる可能性は高そうだ。つまり「水際作戦」は失敗という事だろう。そうなれば、国内感染への対応に最も敏感でなければならないのは野党、それも普段声高に騒ぐ特定野党のはずだが、この問題には総じてスルーで 相変わらず「桜を見る会」や「IR疑獄」それに西日本選出与党議員の選管法違反問題に終始している様だ。

確かにこの諸問題も、問題解決と解消に向けた質疑の場は必要だろう。但し国内がこの様な状況になった以上、それらは委員会等で討議されるべき。少なくとも総理以下全閣僚出席の本会議では、眼前に迫る感染症危機に立ち向かう方策を、立場を越えて速やかに政策に繋がる結論が導ける様討議し、国民の負託に応えるべきではないのか。与党側は「目先の人権や予算の都合」野党側は「自勢力だけは罹らないだろう」との楽観過ぎる姿勢が目につくのだ。くれぐれも、新型肺炎の更なる流行の恐れという「今、そこにある危機」と真摯に向き合う覚悟を見せて頂きたいと強く思うのは拙者だけか。

考えてもみられたい。この感染症流行が もし野党側政権下で生じたら、その対応は安倍政権のそれを確実に下回るだろう。武漢向けの邦人希望各位脱出用チャーター航空機の運航も できたとしてももっと遅れ、かつ手間取った事だろう。労組の出方も強く、調整はより困難が容易に想像できる。何よりも阪神淡路と東日本の両震災に際しての、決して適切ではなかった旧民主党政権の対応姿勢が その証左といえるだろう。

政府並びに政権与党側の これまでの対策実行は一定の評価をするとして、これからの進行に大きなブレや不適切のない様 敢えて釘を刺させて頂く次第。同時に やはり我々の側の自衛への心がけも大事だろう。普段から風邪やインフルエンザに対しても行う外出後の嗽や手洗いの徹底と、なるべく混雑する場所への出入りを控え、やむなき場合はマスクの必着、そして SNSなど多くの情報の真偽をできるだけ見極め、落ち着いた向き合いによる正しい警戒を心がける・・などなど。

それと中国大陸からの渡航各位には、手洗いの習慣がない向きも少なくないと聞き、これが感染症を広める一因とも言われる。厚労省以下 関係各位は、中国語での手洗い啓蒙などを広める努力も必要ではないか。少なくとも「郷に入りては郷に従うべし」位の強い姿勢も、時には必要と心得るものだが。今回画像は、先年訪れた 桜の時季終盤の京都・京福電鉄嵐山線沿いでの一コマを。今月はの拙記事はここまで。以下に、関連記事をリンク致します。(私的憂国の書様) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3723.html

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