Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

国会~質問トリアージを弁(わきま)えぬ野党

2020-01-23 21:12:41 | 国際・政治

今週から、第 201通常国会が開かれている。安倍総理大臣による施政方針演説を皮切りに 与野党による代表質問が進められている所だが、毎回ともいえる質問内容と姿勢の陳腐さには失望させられる。立憲民主、国民民主、日共、社民の特定 4党の質問姿勢には程度の差こそあれ、それが露骨に現れる。「初めに攻撃ありき」というアレだ。

中国大陸の旧正月に因む長休「春節」にタイミングを合わせたかの様な、コロナウィルスによる新型肺炎の流行。既に同大陸にては、最初に生じたとされる華中の大都市・武漢(う・はん)をメインに全土で数百人超の罹患者を生じ、十数名が犠牲となったやに聞く。患者中には医療関係の各位も含まれているそうで、世界レベルでは 協議中の国連保健機関 WHOの判断待ちといった所だが、既に武漢市の鉄道、航空などの長距離と地下鉄、路線バスなど同市内の両交通網が停止の状況だとか。今世紀初に当時の新型肺炎 SARS(サーズ)が流行り、国外含め数百人超の犠牲を生じた履歴もあるだけに、習 近平(しー・じんぴん)中共執行部も早めの手立てに打って出たという事だろう。そこの所は一定の評価をするものだが。

それにしても こうした世界レベルの感染症が露見した場合、当然ながら我国の防疫態勢も問われるべきだろう。既に台湾と北鮮は 当面武漢辺りからの渡航の規制方針を打ち出している様だし、米合衆国にても、当該起点からの航空旅客を他の入国者とは別にして厳重な検査を行う姿勢を打ち出している由だ。それに比して、旅行者の申告にかなりの所を任せている我国の防疫態勢は やはり緩い印象を免れ得ないだろう。先日、横浜在住の中国大陸出身者が入国時に解熱剤を服用していた為、我国の検疫をすり抜けた後 感染発覚となった事実を軽視してはならないのではないか。

春節とくれば、中国大陸発の海外旅行一番人気は目下我国だといわれる。インバウンドによる経済効果は結構だが、問題の新型肺炎を初め 我国になかった感染症を流行らせてはならないのも事実。ある医療関係の方のご見解では、特に高齢の各位が肺炎に罹患すると致命的症状に陥り易いそうだ。そうした深甚な状況を防ぐ為にも、我国政府と政権野党は中国大陸に対し、状況によっては武漢市の事実上封鎖を上回る強い対応を働きかけかけるべきだし、我国内の防疫強化も図るべきだ。

そして折しも開かれた通常国会だ。各党代表質問につき、こうした感染症との対峙のあり方は、むしろ野党の方が積極的に実態把握に向けた調査に取り組み、政権与党に強く善処を促すのが筋ではないか。それを無視・・でなくても軽視して、初めに「桜を見る会」や「IR」の両疑惑とか、海自対中東調査派遣への難癖などをつけてみた所で、有権者たる国民市民の得心と支持は得られまいて。むしろ「桜」や「IR」に纏(まつ)わる不良な所は 委員会質疑を担保させた上で、直ぐに国民市民の命にも関わる「新型肺炎への対応はどうなのか?」の所を強く追及して行くのが正道ではないのか。

尤も、特定野党の幹部複数は、ウィグル、チベット両地区の人権問題など明らかに非民主的な所付き纏う中国大陸・中共執行部につき「中国も民主主義国」などと寝とぼけた見解を露呈している程だから、それこそ同執行部を「忖度(そんたく)」して 踏み込んだ出方を避けているのかも知れないが、国民市民の視点からすれば、国会質疑の優先順序トリアージを弁えていないと看られても仕方あるまい。

そうした所が「桜」や「IR」の件などであれだけボロを出して尚 大幅な支持低下を免れている安倍政権と、根本にあるそうした見方を変えでもしない限り 大きくは支持が上向かぬ特定野党のあり様を、よく表しているといえるのではないか。今回画像は、当地北郊の JR東海道線で見かけた在来線試験列車「ドクター東海」の様子を。以下に、関連記事二件をリンク致します。(私的憂国の書様) http://yukokulog.blog129.fc2.com/blog-entry-3716.html (福岡・小坪しんや行橋市議様) https://samurai20.jp/2020/01/pandemic/ 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする