生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

U子さんへ

2006-03-23 17:22:31 | 日記
苦難が自分の罪のせいではないかと思い、罰を受けなければならないのかと思い悩んでおられるU子さんへ。

人には言えない苦しみを抱え込んでいるU子さん。どのような苦しみか具体的にはわかりませんが、とてもつらい状況に置かれていることを察し、案じています。この苦しみが自分の罪に対する罰かもしれないと思っておられるようですが、決して罰ではありません。なぜなら、神さまはわたしたちに罰を与えるお方ではないからです。

わたしが乳癌になったこと、父が末期癌であること。とてもつらい事実ですが、これらのことは決して神さまの罰ではありません。

「ミルカとティナ」を読んで下さいましたか?ミルカの手足が動かなく、また口もきけなくなってしまったのは、ミルカの罪に対する罰ではありません。ティナに生まれつき障害があるのは、ティナの罪に対する罰ではありません。
 
聖書には、生まれつきの盲人をみて、弟子達がイエスさまに質問したという箇所があります。「先生、彼が盲目に生まれついたのは、誰が罪を犯したからですか。この人ですか。その両親ですか。」イエスは答えられた。「この人が罪を犯したのでもなく、両親でもありません。神の業(わざ)がこの人に現れるためです」(ヨハネ9-3.4)

あなたのことを造ってくださった神さまは、あなたのことをとても大切に思っておられます。あなたが神さまを知らなくても、神さまはあなたのことすべて(髪の毛の数まで)を知っており、あなたの流している涙をご覧になっておられます。

本当は、罪に対して罰を与えなければならないのですが、神さまはあなたやわたしに罰を与えなくていいようにひとり子のイエスさまを十字架につけて、イエスさまに罰を与えられました。イエスさまはわたしたちの身代わりになって罰を受けて下さったのです。それが十字架の意味です。

ですから、あなたやわたしたちは、罪を犯してもイエスさまを見上げて、ごめんなさいと言うだけで赦していただけます。

聖書にはこう書かれています。「もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。(Ⅰヨハネ1-9)」
あなたはすでに自分の罪に気づいておられますから、神さまは赦して下さいます。あなたの苦難には、必ず終わりがあります。どんなに暗くても、それはトンネルの暗さです。トンネルの出口は、今は見えなくても必ず外の明るいところへ出られます。だから、どうか絶望しないでください。暗いトンネルを通り過ぎたとき、「苦しみにあったことは幸いでした」と言えるときが必ず来ます。

神さまは「「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と言って下さっていますよ。祈っています。


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16 コメント

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文香さんありがとう (うたこ)
2006-03-23 18:19:42
ブログを読ませていただきました。なぜだか涙が出てきました。「今の苦しみは神の業」「トンネルの出口は必ずある。苦しみに会ったことは幸い」そして「あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」わたしにはもったいないお言葉です。わたしは今の苦しみからなんとか逃れたいとばかり思っている人間なんです。でも絶対逃れられないことなのに。

「赦しと喜び」私には人を赦すことができるか、喜ぶことができるか、今まではできませんでした。私にもいつかこのお言葉の本当の意味が分かる日のくること信じたいです。こんな私のためにありがとうございます。
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うたこさんへ (土筆文香)
2006-03-23 21:16:04
うたこさん、素直な気持ちで受け止めて下さって、感謝します。



だれでも苦しみにあえば、なんとかのがれたいと思うものです。わたしものがれようとジタバタしたことがありました。



「神は真実な方ですから、あなたがたを耐えるこのとできないような試練にあわせるようなことはなさいません。むしろ耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます」と聖書にありますから、必ず脱出できるときがきますよ。



このブログの記事で緑の字はみな聖書のことばです。「苦しみに会ったことは……」も聖書の詩編119に書かれています。聖書のことばはあなたへの手紙です。



うたこさんが人を赦し、喜びに満たされる日が来ることを信じています。祈りつつ……。
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おすがりしたい (うたこ)
2006-03-24 09:43:06
ご自分とお父様のご病気、逃れられないお苦しみをかかえていらしゃる文香さん。お言葉に真実を感じます。本当にありがとう。私の苦難は私一人だけの苦難ではないので、お話すれば一時でも楽になれるのではと思いますが、それは許されませんね。楽になりたいと思う私の逃げです。私が耐えることのできないような試練にあわされない、そして脱出の道も備えてくださる。この愛の深いお言葉にはどうかすがらせてください。弱くて迷いばかりの私と誰にも言えない苦難をすでにご存知で、そして赦してくださることを本当に信じていいでしょうか。

文香さんこれからもたくさんのメッセージを送り続けてくださいますように、それを心の支えにさせていただきます。ここに訪問できたことを感謝しています。
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今日という時 (J.J)
2006-03-24 10:18:14
うたこさん、こんにちは。いかがですか。

あなたのメッセージの再会できて感謝です。

迷って弱い性質をお持ちですか。私もそうです。内緒ですよ。神様が支えてくださいます。ダイジョウブ。私は昔体重が今の半分でした。鏡が怖くて避けていました。今日は友人の卒業式です。私は病気で日数が足りず、できなかったので、喜びひとしおです。

人に話すことができない。哀しみは自分ひとりの持ち物で無いからかもしれません。

あなたの苦しみの原因は、愛でしょうか。

神様は私たちを友と呼んでくださいました。

もしあなたの大切な友人が、あなたの苦しみをひとりでそっくり抱きこんでいたら、あなたはどうしますか。私は、今心の中で、あなたの手を両手で抱いています。友だちになってください。
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いのり (J.J)
2006-03-24 11:22:13
土筆さんとお父様のご自愛をお祈りいたします。

義父が帰天して2回目に春がめぐってきます。

3人の息子の父でした、頼もしい夫でした。私の大好きな「おとうさま」でした。義父の側で過ごせ幸せでした。「ありがとう」が最後の言葉でした。

神様の平安がありますように。祈りのうちに。
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うたこさんへ (土筆文香)
2006-03-24 12:41:34
「彼に信頼する者は、決して失望させられることがない」と聖書にあります。彼というのはイエス・キリスト(神さま)のことです。



人は、どんなに素晴らしくみえる人でも限界があります。あなたがもし誰かに苦しみを打ち明けたとしても、人は100%理解することが出来ません。心から同情し、共に泣くことはできますが、心の中すべてをわかってあげることができないのです。



でも、神さまにはそれができます。神さまの言葉である聖書のことばを信じ、おすがりして下さい。

そして、できればお近くの教会へいかれることをお薦めします。道が開け、新しく生きることができるようになります。わたしは三浦綾子の小説を読んで、たったひとりで教会の門をくぐりました。



わたしが通っている教会はプロテスタントの教会です。もし、どこへいけばよいか迷うようでしたら、わたしのHPを開いて、メールフォームからうたこさんの住んでいるところを教えて下さい。お近くの教会をお知らせします。
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J・Jさんへ (土筆文香)
2006-03-24 12:46:35
わたしの体のこと、父のことを心にかて下さってありがとうございます。愛する人が病気になると、自分自身が病気になるよりつらいのだということがわかりました。



J・Jさんにもおつらいことがあるのですね。わたしは、まだ人に言えるだけ苦しみが少ないのかもしれませんね。お祈りしています。
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おひさしぶりです (高端陽子)
2006-03-24 21:07:20
とてもまっすぐでステキなメッセージ、心にきました。私も鬱が治りかけのいやな感じがまとわりついてくる日々ですが、いつか光となると信じます。

それでもまた、闇に覆われるかもしれないけれど、クリスチャンは神様ゆえに闇の中にも光を見出せるのですね。幸せです。

正直先が見えないし、病気の完治も疑ってしまうけれど、一日一日なんとかなるだろう、と思ってぼちぼち歩いている日々です。
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J.Jさんへ (うたこ)
2006-03-24 21:09:11
なんてお優しい方なのでしょう。ご自分でも抱えきれないお哀しみ持っていらっしゃるのに。見ず知らずの私のために愛を下さるなんて。

自分勝手な私は自分に都合のいいことばかり考えて生きてきました。自分が苦しい時に苦しんでいる友のことを気づかうことはできませんでした。おろかで恥ずかしい生き方ですね。

私はJ.Jさんに友と呼んでいただくにはとても未熟で恥ずかしい人間です。たくさんの私の罪を教えていただきありがとうございます。これからは私の罪を赦していただけるように生きていきます。私を友と呼んでくださって感謝します。
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 (J・J)
2006-03-24 21:19:32
土筆さん、うたこさん、皆さん、いかがですか。お祈り、ありがとうございます。

皆さんにも神様の恵みが、豊かに注がれますように。虹には光と雨が必要なのだとしった日は、いつの頃だったでしょう。涙もまた虹の材料となるのです。愛することを恐れず、今日1日を抱しめたいとおもいます。病院で過ごすことが多かった私に、義父の付き添いをさせてくださった神様、時間を与えてくださった神様、場所を与えてくださった神様、そして人々に深く感謝しています。桜の花の季節が訪れますね。
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