生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

みんなちがって

2019-05-02 14:43:35 | 日記
病院からママが赤ちゃんを抱いて帰ってくると、1歳9か月のソークンは不思議そうな顔をして迎えました。やきもちをやくかもしれない。赤ちゃん返りするかもしれないと案じていましたが、そのようなことはありませんでした。
でもなんとなく落ち着かないようすです。少し離れたところでズーちゃん(赤ちゃんの愛唱)をじっと見ています。

ママがいなかった5日間は、わがままも言わず、いい子だったのですが、ママが帰ってくると、まとわりついて甘えるようになりました。
ズーちゃんが泣き出すとベッドに近づき「だいじょーぶ、だいじょーぶ」と言って、おなかをなでていました。

ママがそうやってズーちゃんに話しかけているのを見ていたのですね。

ズーちゃんはよく眠り、おっぱいの時間になっても起きません。
無理やり起こして飲ませると、飲みながら寝てしまいます。せっかく飲んでも吐いてしまうことが多いです。

お兄ちゃんのソークンは一度も吐いたことがなく、よく泣き、よく飲んでいました。
「兄妹でも違うんだね」と娘が言いました。

子ども番組の「日本語で遊ぼう」を見ていたら「みんな違って、みんないい」という曲が流れてきました。金子みすずの詩をもとに作られています。嬉しくなりました。原作を紹介します。


わたしと小鳥とすずと   金子みすず

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。




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