生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「ハイジ」再び

2011-04-07 13:31:37 | 読書

昨日水曜礼拝でT先生からヨハンナ・シュピリ作「ハイジ」からメッセージを聞きました。
T先生は「ハイジは良質なキリスト教文学です」と言われたので、ハイジのファンであるわたしは嬉しくなりました。

わたしは数年前ハイジの原作を読んで、ハイジがキリスト教信仰に基づいて書かれた児童文学作品であることを発見しました。(2008年11月5日、7日のブログに記しています)
アニメではキリスト教に関することがカットされているので残念だということをブログに書きましたが、T先生は、アニメはキリスト教背景が退けられてはいるが、キリスト教に感化されたヒューマニズムが全編に繰り広げられていると言われ、アニメも高く評価されていました。

ハイジに挿入されている「お日さまの歌」(これもブログに記しています)は、創造主と救い主を一体として歌っており、荘厳で力強く、気高い信仰を表しているそうです。
神の本性を賛美し、やがて来る新しい世界に期待しています。どんなメロデイーがついているのか聴いてみたいです。

フランクフルトから帰ってきたハイジが放蕩息子の絵本をおじいさんに読んで聞かせます。おじいさんは、暗いい表情をしてじっと黙りこんでしまいます。
若い頃、おじいさんは放蕩息子そっくりだったからです。

小さな手を組んで安心してゆだねきった姿で眠るハイジをみて、おじいさんは「父よ、私は神とあなたに対して罪を犯しました。もはやあなたの息子と呼ばれる資格はございません・・・」と言って泣きながら祈りました。

翌日、おじいさんはハイジを連れて久しぶりに教会へ行きます。
牧師の言葉には、神をほめたたえるあたたかい感謝の気持ちがありました。
礼拝が終わったとき、おじいさんは牧師に会いに行きました。かつて牧師にひどいことを言ったことをあやまります。牧師はおじいさんの手を握って、「あなたは、わたしのところへ来る前に本当の教会へ行かれたのだ」と言います。

本当の教会に行くとはどういうことでしょう?
おじいさんは、自分は神に愛される資格のない者だと思っていましたが、自分に神の愛と赦しが注がれていることに気づきました。そのことが本当の教会へ行くという意味だと教えていただき、ジーンときました。

ハイジの原作のように信仰を明白に書くと、日本では受け入れてもらえません。でも、キリスト教信仰をベースに書くことはできます。

ハイジは創世記のヨセフ物語やNHKの「おしん」とも共通している。誰もが共感できる普遍性を持っていると聞いて、わたしもいつかハイジのような作品を書くことができたらいいのに……と思いました。



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