生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

「鹿の王」読みました

2016-01-16 12:50:28 | 読書
昨日は日本児童文学者協会茨城支部の例会がありました。6人が集まりました。
例会では毎回課題本が挙げられ、午前の部はその合評を行っています。

今まで挙げられた本の中で、2作品がテレビドラマ化されたのでびっくりしています。
中脇初枝の「わたしをみつけて」と昨日から始まった「わたしを離さないで」(TBS)です。
「わたしを離さないで」の著者は、長崎県出身の日系イギリス人作家、カズオ・イシグロです。

今回の課題本は、国際アンデルセン賞をとられた上橋菜穂子氏の「鹿の王」。これは本屋さん大賞をとった作品なので、知っておられる方も多いことと思います。

鹿の王はテーマが重く、登場人物が多くて難しかったです。それでも、夢中で読みました。
病気をモチーフにしているところに興味をひかれました。

感染症にかかった獣に噛まれた人たちはほとんど死んでしまうのですが、ヴァンとユナだけなぜか生き残ります。それには理由があったのですが……これからこの本を読もうと思う方のためにあらすじを書くのはやめておきます。

上橋氏と、神様のカルテの作者、夏川草介氏との対談記事がHPにありました。興味のある方は下記アドレスをクリックしてお読みください。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20141009/Davinci_004983.html

その記事から書かせていただきますね。

上橋氏は、わたしと同じように子どものころから体が弱かったそうで、それで心ではなく体の側から命を捉えてみたいと思ったそうです。

「感染症にかかる人とかからない人がいる。あるいは治る人と治らない人がいる。どうしてなのか、正直いまだにわからない」と感染症専門の医師が言っていたそうですが、同じ条件でもなぜ人によって違うのか、正直解らないと医師である夏川氏も言っています。

神観については、上橋氏も夏川氏も聖書の神様を知らないので語っているのですが、『絶対的な存在がいたらいいけれど、いないから人が人を救うのだ』という結論に達しています。

夏川氏は、死の間際で救いを求めている患者さんに「天国へ行けますよ」と言ってあげたいけれど、説得力がないと言っています。
聖書の神様を知らず、天国のことも知らなければ当然そうなります。惜しいです。

午後の合評では、4作品が提出されました。
わたしは、約一年ぶりに作品を出しました。原稿用紙3枚半ほどの小品で、笑い話です。皆が笑ってくださったので、まずは成功かな?



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