悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

復興が待ち遠しい女川

2014-03-10 20:07:34 | Weblog
 東日本大震災から3年を迎えテレビでの特集番組が多く組まれているが、石巻市、気仙沼市、陸前高田市など2度の被災地訪問で訪ねた市町は、その後の復旧状況などに格別の関心がある。TBSの報道特集で取り上げていた女川町も、昨年11月に訪ねた時に感動を受けて応援している町だ。

 女川町では水産センターに寄って観光協会のガイドさんに乗ってもらい、バスガイドに代わって被災状況を説明してもらった。港近くも嵩上げ工事でダンプカーが走り回っていたが、3階建ての鉄筋ビルが横倒しになっているところでバスを降りた。

 ガイドさんも被災者で観光協会の事務所から車で高台に避難して助かったという。命は助かったが観光協会、水産センターは15㍍近い津波に流されてしまったので解雇された。その時に手を差し伸べてくれたのが蒲鉾の「高政」で、事務員として採用してくれたと感謝していた。(接待も素晴らしいこの高政で、一人3000円以上のお土産を買った)

 報道特集でも、リーダーとなって女川復興のために活躍している高政の社長が取り上げられていた。ガイドさんの話でも女川町は復興計画もまちづくりデザインもしっかりと出来ており、住宅地は高台に造成中で、港や商業地は5㍍の嵩上げをしますと力強く説明してくれた。

 ガイドさんは「必ず復興しますから数年後にぜひ女川に来てください」と言っていたので期待しているし、数年後に訪問したいとおもっているが、高台の住宅地造成も土地の確保が難しく工事が遅れているらしい。

 売らないなどとごねているのではなく、所有者が亡くなっていて法的な権利者の分からない土地が多いという。震災復興のために時限立法で私権の制限をするなどの対策が必要だと思うのだが、そんな動きはあまり聞かない。

 震災から3年で14歳までの子どもたちが33%、15歳から64歳までの生産人口が26%も減少しているので(*災害時の死者、行方不明824名を含む)、復興に時間が掛かると新しい町ができたときには過疎地になってしまう。若い力が頑張っているのだから国も資金を出すだけではなく、復旧が進むように法律で後押しして欲しいと思うのだが―。

 *震災前の人口は10,015人


 

 
 

 
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