「振り込め詐欺だ、おっかさん」の合唱
高齢者の会「睦会」と自治会の共催で行った、集会所での移動交番による防犯教室30名の参加と満席だった。警察官3名が来られての話だったが、参加者はほとんど高齢者なので振り込め詐欺に時間をかけてくれた。
昨年度は千葉県で678件、14.7億円の被害があったが、今年も8月末ですでに11.3億円も騙し取られている。佐倉警察所管内でも昨年が20件5200万円だったが、今年は8ヶ月で5800万円とやはり昨年よりも増えている。
新聞によると2日ほど前にも船橋で1000万円を取られたおばあさんがいたが、1000万円もの金を家に置いておくのが不思議だ。どんな理由があるのか分からないが、やはり銀行か郵便局を利用しないと危ない。
因みに最初の振り込め犯が起きたのは平成15年だそうで、この10年間になんと全国で1858億円もの被害が発生している。これは警察に届けた人の金額で、恥ずかしいとかで届出をしない人の分は含まれない。
そして送りつけ商法や投資に誘う詐欺商法などについても、具体的な例を挙げて注意をしてくれた。睦会は女性が多いだけに勉強になっただろう。もっともこのような会に出てくる人が被害者になる率は低く、あまり表に出さない人たちが被害を受けるという。
「警察といえば硬いイメージだが、今日の話はパワーポイントを使い笑いを取りながら分かりやすく話してくれた」とまちを守る会から参加したIさんのコメントが、会合の意義を言い表している。電話やセールスの話が「おかしい」「しつこい」と思ったら、迷わずに110番する勇気が出たのではないだろうか。