悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

怖い誤認逮捕

2012-10-19 19:46:04 | Weblog
 パソコンの遠隔操作による成りすまし事件で、警察の誤認逮捕がはっきりとした。警察も遠隔ウイルスの存在を想定できなかったのだから、逮捕された方には気の毒だがやむを得ないところもある。

 しかし怖いのは、逮捕された人たちが最初は否認していたのに取調べで自白(?)し、上申書を書いていることだ。客観的証拠があると(今回の場合はIPアドレスやメール送信の記録)否認し続けていても有罪にされてしまう事件もあるという。

 さらに「していないこと」でも取調べ担当者の作文、あるいは思い込み(見込み捜査)で「やった」と供述させられてしまうのだろうか。このような状況に自分が置かれたらどうだろう。取調室で毎日同じことを繰り返されたら、ひょっとしたら自分でやったのだろうか、ボケが始まって覚えていないのではないかと考えるように、追い込まれてしまう気もする。

 それにしても学校の爆破予告や殺害予告など、考えたこともないのだから自供の仕様がないと思うのだが―。今回は誤認逮捕が認められたから良かったものの、冤罪で苦しんでいる人も多いのではないか。 

 警察から謝罪されても、マスコミの報道で逮捕されてからの期間は犯人扱いにされてしまう。東電女子社員殺人事件の犯人とされ、無期懲役の刑を受けたネパール国籍の男性も、再審までこぎつけ無罪が確実になったが、勾留された時間は戻ってこない。

 誰にでも誤認逮捕される可能性はあるのだから怖い。
コメント
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