悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

驚きました、讀賣の記事

2010-02-24 21:54:11 | Weblog
 讀賣新聞夕刊に「鈴木美潮のdonnaどんな」という記事が載る。その23日付にはびっくりとした。こんな記者が記事を書いたりテレビのキャスター(見たことはないけれど日本テレビの「donna」という番組でキャスターをしているそうだ)をしているのだ。タイトルは「国母選手批判に違和感」として、バンク-バーオリンピックに参加した国母選手の服装問題を書いている。
 
 擁護する発言があっても当然だと思うが、この記事はひどい。書き出しは20年前自分が新聞社に入社してすぐに先輩記者から「仕事をする時にはイヤリングをするな」と言われたことを、誰にも迷惑を掛けていない、私の自由だということから始まる。

 そして国母選手の服装問題を「スーツを着る会社員ではない。ユニホームとしてスーツを渡されたから、自分なりに着こなしてみた、ということであって、五輪を軽視していたわけではないと思う」、と書く。

 「失礼だ」「国の代表としてふさわしくない」というが、一体何がふさわしくないのか、誰に対して失礼なのか、という指摘は聞こえてこない。「常識的に考えて、それはおかしい」という考え方のようにも見えるが、その常識は、あくまで一つの価値観に過ぎない。

 「それ以外の価値観で生きている人もいるという視点がかけている」。そして最後が凄い。「選手団が全員、髪の毛を七三に分けにして銀行員のようにスーツを着て登場してきたら嫌な気持ちになる」とまで書いている。

 価値観が違えば、自分だけよければ良いし、人の痛みが分からなくても良い、さらに人に不快感を与えても良いと考えているのだろうか? 鈴木記者は何が問題だったかが分かっていないのではないか。背広を着たことがあるとかないとかはまるきり関係ない話だし、最後の一文は何を考えて書いたのだろう。北朝鮮の選手団でもこんな服装はしないはずだ。

 いつもは意見が違う家内もこの記事については同意見。文化部所属だからいいものの、同じようなレベルの記者が政治や経済、社会問題の記事を書いていると思うと恐ろしくなる。それにしても讀賣新聞のデスクはこんな記事をなぜ載せたのだろう。
コメント
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