悠々人生

気が多すぎて「時間破産」状態。もっとゆっくりとした人生が目標です。

軽薄な新聞記事を一つ

2007-06-05 21:34:07 | Weblog
 今朝の讀賣新聞39面(社会面)のトップ記事は『三井記念病院、麻酔実習 監督怠る』という見出しの記事。10段を使った大きな扱いだった。たまたま定期診察の為病院へ行ったが、記事に関しては何の表示も無く平常通りの診察が行われていた。(当たり前だけど―)

 歯科医が麻酔の研修をするときに指導医がついていない時間があった。これが厚生労働省の指針に違反しているので、都は研修を中止するよう同病院を指導したという内容だ。病院も受け入れを中止すると決めたという。

 三井記念病院とのお付き合いは8年目に入る。大きな手術を2度受けたが、何時も感じるのは患者本位の診療をしてくれることだ。今回の指導とは関係ないが、手術の前には麻酔医、手術室の担当の看護師、手術後の回復室(ICU)の看護師が担当するとの挨拶と説明に来る。医師もいつ家に帰るの、と聞きたくなるほどの長時間勤務を続けている。

 もちろんインフォームドコンセントも丁寧で充実しており、手術に対する不安はあるものの、医師を信頼して手術を受けることが出来た。

 今回のことも法律的には問題があるのかも分からないが、患者の信頼は揺るがないだろう。少なくとも私には何の影響もない。

 ただマスコミの影響が大きいことを感じるのは、名物医師のいる眼科が今日も待ち時間3時間半。テレビで取り上げられると暫らくは、初診の患者は7時間~8時間待ちという異常さだ(眼科の受付前にお詫び状が張り出されていた)。藁にもすがりたい気持、ということなのだろうが、忍耐力の強い患者さんを尊敬してしまう。

 それにしても記事の終わりは『透析中の患者が研修中の歯科医から全身麻酔を受け、結果として死亡した。遺族は、事前に説明が無かった。研修中の歯科医が麻酔を担当すると聞いたら、手術を受けなかった』と書く。

 病院を叩くことが目的なら医師の過剰残業を取り上げたほうが良い。言いたかったのは患者からの情報なのだろう。裁判に利用する応援記事なのだろうか、文章については人のことをいえないのだが、正義の見方ぶって、決まりきったまとめ方をする新聞記事には失望する。

 
コメント
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