「復活の平安」 ヨハネによる福音書20章19~23節
主イエスが死を打ち破り復活されたその日の夕方、主イエスは集まっている弟子たちに現れました。この記事から、主の御言葉をいただきましょう。
Ⅰ 恐れの中に入ってこられた主イエス
弟子たちは、自分たちのいる部屋の戸をすべて閉めユダヤ人を恐れていました。なぜ彼らは恐れていたのでしょう。主イエスを十字架に付けた者達が、自分たちをも捕らえると思ったからでしょうか。彼らが指導者を失いこれからどうしていいかわからずにいたのでしょうか。主イエスを裏切り見捨ててしまった罪責感にさいなまれていたからでしょうか。それとも愛する主イエスの十字架と復活どう受け留めていいかわからずにいたからでしょうか。このすべてかもしれません。その恐れの中にいる弟子たちを復活の主イエスはほっておかれずに、彼らの中に現れたのです。
Ⅱ 平安を与える主イエス
彼らの中に立った主イエスは、「安かれ」と二度声をかけました。これは挨拶以上の意味があります。主イエスのこの言葉によって、弟子たちの心にある恐をは取り除き、新たに主の平安が注がれたのです。そして、平安を受けた彼らに使命を授けたのです。それは、主イエスによって宣教に遣わされることです。派遣の原動力は聖霊です。派遣の内容は福音です。
弟子たちに声をかけた復活の主イエスは、私達にも声をかけてくださっています。私たちも主の平安をいただき、聖霊を受けて、主によって遣わされていきたいのです。
2012/4/22 説教者 杉本守