「神は唯一の方」 使徒行伝12章20~25節
「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。」(出エジプト記20章3節)
非情で非道なヘロデ・アグリッパ王は、12弟子の一人で使徒ヤコブを殺しペテロも捕らえましたが、神の使いによってペテロは奇跡的に脱出しました。まだ使命が彼には残されていたのです。王は、彼を捜しますが見つけることができずに、カイザリヤへ行きそこで演説をしたのでした。
Ⅰ 神になろうとする人間の高慢な罪
ヘロデの演説が終わると、彼にへつらう者達に扇動された民はヘロデに「これは神の声だ、人間の声ではない」と叫ぶのでした。王はそのことをやめさせず、高慢の罪によって自らを神とするのです。使徒行伝10章26節からのペテロや14章13節からのパウロとは全く反対の彼がそこにいます。
Ⅱ 罪と罪人を裁かれる神
神は、高慢であったヘロデ王に、権威権限を自分の思いを進める為に乱用する卑劣なヘロデ王に裁きをなされます。神の栄光を帰さない者は、神の義なる裁きを身に招くのです。彼は神の使いに打たれ、虫にかまれてその場で息が絶えたのです。
私たちも十分に注意しなければなりません。アダム以来、人間は高慢の罪の中にあるのですから。神の前にへりくだり、被造物としての自覚をもって歩みましょう。
2014/3/16 説教者 杉本守