「見ないで信じる者の幸い」 ヨハネによる福音書20章24~31節
復活された主イエスは、もう一度、弟子達に現れました。その時には、トマスもいたのでした。
最初に主イエスが弟子達に現れたときにいなかったトマスは、その復活の出来事に完全に乗り遅れてしまい、自分で確かめずには受け入れない気持ちを強くしました。彼なりの模索であります。主イエスはもう一度自らを現されました。それは模索する彼のためにでありました。
「平安あれ」との言葉に続き、イエスはすぐにトマスに「差し入れてみなさい」と声をかけました。「指を釘痕に。手をわきの傷に」とトマスが述べていた言葉を主イエスは聞いておられたのです。トマスの思いや言葉をはじめ、トマスの全てを知っておられる主イエスの前に、彼は頭を下げ、主イエスを神と信仰告白したのです。
私達は、主イエスを肉眼で見たことはありませんが、復活され今も生きておられる主イエスを信じています。「見ないで信じる」特権をいただいています。本当に不思議なことですが、確実で素晴らしい神の恵みです。「あなたがたは、イエス・キリストを見たことはないが、彼を愛している。、現在、見てはいないけれども、信じて、ことばにつくせない、輝きにみちた喜びにあふれている。」(Ⅰペテロ1:8) このみ言葉の通りで感謝です。ハレルヤ!
2012/4/29 説教者 杉本守