「神の国の恵み」 マタイによる福音書20章1~16節
主イエスの「天国のたとえ」の中のぶどう園の主人から、み言葉を共にいただきましょう。
この世の価値観によるならば、この主人は早朝から働いた人から順に、働きに応じて報酬を与えるものであります。早朝から働いた人が10時間で1デナリならば、9時から人は7時間分の賃金、12時からの人は5時間分、3時からの人は3時間分、5時からの人は1時間分となります。しかし、主なる神の天国は違います。主なる神の天国の価値によるならば、それは功績によって計られるのではなく、神の恵みとあわれみによって計られるのであります。神の恵みとあわれみによると功績に関係なく、雇われたすべての人に同じ祝福が与えられるほど、神の恵みとあわれみは溢れているのです。
私達は、早朝組ととらえることもでき、5時組ととらえることもできます。いずれにせよ、主の恵みとあわれみは溢れていて、雇われた(救われた)わたしたちの上に豊かにあるのです。主を見上げ、救われた喜びをもって歩んでいきましょう。「わたしは、この最後のあなたと同様に払ってやりたいのだ」(14)
2012.6.3 説教者 杉本守