「最高の名作」
ある時、こんな言葉を聞いたことがあります。「名作といわれる絵画には、さまざまな色が使われて、豊かな色彩で描かれている」というものです。決して明るい色だけが使われるのではなく、時には黒や灰色、こげ茶色や濃紺などであります。暗い色が重ねられることによって、広さや奥深さが描き出されるということなのでしょう。私たちの日々の信仰生活、そしてその積み重ねである信仰生涯にも、楽しく明るく喜ばしい色ばかりではありません。時には、困難や問題、重荷や試練など暗い色と思えるようなことが起きてきます。しかし、心を騒がせる必要はありません。なぜなら、私たちの人生を導き描いてくださる方は、決して失敗をしない、いえ、いつも一人一人にそれぞれにふさわしい最高傑作を描き出す主なる神であるからであります。私たちは、今もこの方により、名作として描かれているのです。
「それだけではなく、患難をも喜んでいる。なぜなら、患難は忍耐を生み出し、忍耐は錬達を生み出し、錬達は希望を生み出すことを、知っているからである。」(ローマ5:3.4)
2013/4/21