「勇ましく働け」 詩篇60篇1~12節
この詩篇は、神にではなく我力に信頼した傲慢を悔い改めた祈りであります。
Ⅰ 空回りな働き
この詩篇の背景は、第二サムエル記8章、第一歴代誌18章と言われています。ダビデと周囲の国々との戦いの時代です。表題によると詩人は、北方で戦いを進めておりましたが、なんとそのすきに南東よりエドムが攻撃してきて、一時的な敗北を受けるのです。神から見捨てられたような敗戦を詩人は感じています。その敗戦は、連戦連勝の中で慢心となり、我力に信頼した結果であったのではないでしょうか。
Ⅱ 神による働き
神への呼ばわりを詩人はいたします。そこには悔い改めと信仰があらわされています(11~12)。そして彼は、「戦いの勝利は神による」との信仰を改めて言い表し、われらは神によって勇ましく働くことを告白したのです。
いつも主の前にへりくだり、主によって働くことに勇ましくありたいのです。
2012/8/26 説教者 杉本守