「神の民としてのキリスト者」
約束の地カナンに導かれた神の民は、神が王である神政国家でありました。神の民は、神がお立てになった士師たちや預言者らを通して、神のみ心を知り歩んでいました。しかし、サムエル記になり、他の国々のように目に見える人間の王を求めるようになり、預言者サムエルに「神様にお願いして王を立ててほしい」としつこく何度も求めました。神はそこまで願う民に応え、サウルを神の民の初代の王として油を注いだのです。しかし、人間の王は不完全であり失敗をし、神のみ心から離れ民を救うどころか苦しめることがあったのでした。
現在も、同じです。国を一つにまとめ、統制のとれた強い国家とするために、人であるのに神のように祭り上げられる者がいて、またそうしていこうという人間社会の現実があるのです。人はどこまでも人であり、弱い存在であります。私たちキリスト者は、誰よりも神に頼る者でありたいのです。
2013/3/17