「重荷を負ってくださる主」 詩篇68篇19~25節
この詩篇は、契約の箱をシオンに運び入れる時(第二サムエル8章)が背景となっていることが考えられます。神の臨在の象徴であります契約の箱が運ばれる行進は、過去から現在そして未来へと続く神の国の栄光をあらわしています。
Ⅰ 神の到来と神の民の設立の回顧(1~18)
契約の箱がシオンに運ばれることであらわされる神の到来は、神を信じ従う者にとっては躍り上がる喜びであり、神に背く者にとっては裁きとなります。詩人は、その行進を見ながら、出エジプト、シナイでの契約における神の民の確立、約束の地入国と征服、シナイを神が住まいとして選ばれたことを詩っています。
Ⅱ 神の到来による現在と将来の喜び(19~35)
神のみ業は過去にだけではなく、現在も豊かにあらわれ、日々の重荷を負ってくださり救いを与えられていることを躍り上がって喜んでいます。詩人は見るだけではなく、自らもその行進に加わったのではないでしょうか。そして、将来においても神のみ業の拡大を祈り、全世界が、全地が、この真の神に賛美をささげることを願っています。
私達もこの時代にあって、主イエスのみ名を崇め、十字架と復活による救いと神のみ言葉なる聖書を掲げる行進に加わり続け、重荷を主にゆだね、喜び踊って歩もうではありませんか。
2013/1/27 説教者 杉本守