静岡ホーリネス教会グレースチャペルBlog

(日本ホーリネス教団静岡教会)

主日礼拝説教要約

2008年02月03日 | 説教要約

「最後の晩餐での新しい契約」 マルコによる福音書14章10~26節

 過越祭りに入り、主イエスは十字架の前夜、弟子達と共に最後の食事、過越(すぎこし)の食事をとられました。その中で、主イエスは、人間の代表としての弟子達と新しい契約を結びました。その内容を見ていきましょう。

Ⅰ 新しい契約の内容
 旧い契約は、旧約時代、神と人間を代表する神の民(イスラエル)と結ばれたものでした。それは、「人間が神の律法に従う時、神は救いを与えてくださる」というものでした。しかし、人間は神の律法を守らず、偶像礼拝をしたり、神のことばに従うのではなく、自らの思うままに振舞ったのです。神は真実に契約を行い、救うのですが、人間は不真実をもって契約を破り続けます。そこで、神は、この旧い契約では人間を救うことができないと考え、この旧い契約を神のひとり子なる救い主イエスを人間として、この世のに送り、この旧い契約を成就させたのです。主イエスは、十字架につくほどまでに、神の言葉に100%従いました。その故に、旧い契約は成就し、効力を失いました。
 では、今後人間は救われる為に、どうしたらよいのでしょうか。それは、主イエスと人間を代表する弟子達によって結ばれた新しい契約に生きることです。その内容は、「人間は、主イエスを救い主と信じ、主イエスの十字架が自分の罪の身代わりであることを受け入れることによって救われる」です。旧い契約は、「行い」によってでしたが、新しい契約は「信仰」によって救われるのです。

Ⅱ 新しい契約を結ぶ
 では、この新しい契約を結ぶ為に、どのようなことがなされたのでしょうか。この現代の社会でも、大事な契約には、サイン、判子、実印、保証金などが必要でしょう。旧い契約は、動物の血(命)が流されました。まさしく過越の祭りは、羊の血が流され門に塗られました、そうした家は神の怒りが通り過ぎました。この過越の日に主イエスは十字架にかかられました。つまり、新しい契約は、神のひとり子救い主イエスの血(命)が流されたことによって、新しい契約が結ばれたのです。私たち人間が救われる為に。
 主イエスは、最後の晩餐の過越の食事で、パンとぶどう酒を取り、これは自らの十字架を表していると言い、新しい契約を結ばれたのです。

Ⅲ 新しい契約の中にある者の幸い
 今も主イエスは、信じる者達を救い続けています。真実をもって新しい契約を守られています。私達も信じることによって救われ、救われた者として喜んで、主の言葉に従い、これからも歩んでいきましょう。
 聖餐にあずかる時、罪赦され義とせられ、神の子とせられ、永遠の命をいただいていることを感謝しましょう。キリストの体なる共同体なる教会に属させていただき、教会を愛しましょう。

 新しい契約の中にいることを深く覚え、その契約に生き続けよう。

2008/2/3 説教者 杉本 守

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