「利害を超えた生き方」
「人間と動物の違いは利害を超えた行動にある」と曽野綾子氏は記します。確かに、動物は自分が得になることしかせず、自分の欲望に従って生きます。褒美の餌をもらうために行動をします。しかし、人間は違います。神によって人間は利害を離れて働くこと、何よりも神の栄光をあらわすために造られました。けれども人間は、罪ゆえの強欲と利己主義によって、神によって造られたこの本来の人間性が損なわれ、自らの利得のためのみに生きる動物的人間になってしまっているのです。「自分のことばかりでなく、他人のことも考えなさい」(ピリピ2:4)。クリスチャン(キリストに属する者)は、神が造られた本来の人間性を再度与えられた者であります。利害に生きる者ではなく、自らの利得のために自らの栄光をあらわす者ではなく、神の栄光をあらわす者としてBorn again(ボーンアゲイン:罪赦され、聖霊によって霊的に新たに生まれ変わること)された者なのです。ただ主イエスによって、それは成され、成され続けます。
2013/5/19