「キリストに属する者」 使徒行伝11章19~30節
「このアンテオケで初めて、弟子たちがクリスチャンと呼ばれるようになった。」(26)
アンテオケにて、ギリシャ人にも福音が伝わり、彼らが主イエスを救い主と信じて救われていきました。このことがエルサレムの教会に伝わり、エルサレムの教会はバルナバをアンテオケに遣わしました。
Ⅰ 神に仕える僕の働き
ユダヤ教と何のかかわりもない全くの異邦人が救われている状況をみて、バルナバは伝統や慣例に縛れることがなく、彼らに成された神の救いを喜びました。そして、心を堅く保って、常に主にとどまるように勧めました。それは、一時的な感情の高揚でもなく、律法的な理解でもなく、ただ真実に主に仕えていくことでした。そして、バルナバは、彼らを育成する必要を強く思い、サウロ(パウロ)を引き出し用いたのでした。それはアンテオケのクリスチャンにとってもサウロにとっても良い導きとなりました。
Ⅱ 神に属する者たち
アンテオケ教会の人たちは、周囲の人々から、「クリスチャン」と呼ばれるようになりました。それは、彼らが「キリスト、キリスト」と口を開けば、イエス様のことを話していたからに違いありません。クリスチャンとは、「キリストに属する者」のことです。主イエスを救い主と信じた者は、キリストに属しています。その姿は、アンテオケのクリスチャンから見ることができます。それは、母教会なるエルサレムの教会の困窮を助ける愛の行いをいたします。さらに、異邦人伝道の拠点となり、パウロを支え、福音を伝えるのです。
キリストに属する者とされたことを自覚し、誇りを持ち、キリストの栄光をあらわせていただきましょう。
2014/2/16 説教者 杉本守