「わたしは神の家にある」 詩篇52篇1~9節
サウル王に命を狙われたダビデが、アヒメレクの家に来たことを、ドエグがサウル王に告げた時にダビデが詠んだ詩から、今日の主の恵みをいただきましょう。
Ⅰ 報復の家に住まない
ドエグは、神から授かったその才能や賜物を、神とその正義のために用いず、自らの欲と富に使ったのでした。それは、彼が神を避けどころとせず富により頼む者だったからでした。彼は神ぬきにやっていけると思い、むくむくとわいてくる悪への誘いに乗ったのです。そうした彼を神は砕かれるのです。ダビデは、彼の行いに対して自ら報復をせずに神にゆだねたのでした。
Ⅱ 神の家に住む
ダビデはドエグの行いを見て、今一度自分の歩み方を確認しました。それは神の家に住むことでした。神に逆らうのではなく、神に従うこそ祝福の中に身を置くことであるのです。そのゆえに、命を狙われているとは思えないほどダビデのうちには神の平安がありました。ダビデは、神に感謝し神に賛美をささげています。
今私たちは誰を見ているでしょうか?人々を見て恐れているでしょうか?それとも主なる神を見て平安でいるでしょうか。私たちは誰により頼んでいるでしょうか。この世のものではなく、主なる神により頼み、常に神の家にある者でありましょう。
2011・11・13 説教者 杉本守