主日礼拝説教要約

「聖霊によって語る」マタイによる福音書１０章１６～２３節

　主イエスの弟子たちの派遣から、今日も御言葉に聞き入りましょう。

Ⅰ　厳しさの中への派遣
　主イエスは、弟子を派遣するときに、「羊を狼の中に送るようなもの」と言われました。それは、弟子たちの宣教活動の前には、多くの困難や危険があることを予知していたからです。
しかし、神に頼り、「へびのように賢く」（いかなる事態にも対処できるよう思慮さ）と「はとのように素直な」（純粋さ）を持つように言われたのでありました。

Ⅱ　厳しさの中での宣教
　具体的に彼らの働きは、主イエスを証しすることです。しかし、語るのは弟子たちではなく、彼らのうちにおられる聖霊なる神が語られるのであります。だから、主イエスは彼らにどんな状況に置かれても、「心配しないでいなさい」と言われたのでありました。モーセを支えた雄弁なアロンどころではありません。聖霊なる神が語ってくださるのです。

　宣教は、主なる神のわざであります。私たちは聖霊なる神に導かれて、私たちも最後まで耐え忍んで信仰に堅くたたせ、神のわざを体験させていただきたいのです。

２０１０・１０・３　説教者　杉本守

天のマナ

「神に申し上げるがよい」
　
　聖書には、「恐れるな」「おののくな」「悩むな」「思い煩うな」「心配するな」ということばが、三百回以上でてきます。神は毎日一回、人間に「恐れるな」「悩むな」と繰り返し語っていることになります。それほど人間は「恐れ悩む」の存在です。そして、それほど神は「平安の源」だからです。

　主なる神は、私たちは悩むかわりに、「神に感謝しなさい。祈りなさい。願いなさい。求めなさい」と命じています。「そうすれば、どんな状況の中にあっても、決して揺るがない神の絶対的な平安が与えられる」と保証しているのです。

「何事でも思い煩ってはならない。ただ、事ごとに、感謝をもって祈りと願いとをささげあなたがたの求めるところを神に申し上げるがよい。そうすれば、人知ではとうてい
計り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスにあって守るであろう。」（ピリピ４章６、７節）

この礼拝で、神に申し上げましょう。

2010/10/3

講壇の花