「生きる目的」 マルコによる福音書12章28~40節
人生のスタートは、神が両親の間に命を与え、私達一人一人の肉体を世界に一人しかいない神の宝物として、造り組み立ててくださり、母の胎内から生み出してくださった時であります。造られたものには目的があります。人生の目的は、神を愛し、自分を愛するように隣人を愛することです。そして、人生のゴールは、神を信じる者に用意された神の国であります。決して死や墓ではありません。
本日は「生きる目的」、「何のために生きるのか」を御言に聴きましょう。
Ⅰ 神を愛する
主イエスは、「律法の中で一番大切なものは何かとの問い」に、「律法(神の戒め)と預言者とは、これら二つことにかかっている」と応えられました。一つ目は、「神を愛する」ということです。それは神が私達を作られた目的、私達が生きる目的です。なぜ神を愛するのでしょうか?それは、神がこの世界を造り、私達一人一人を愛し、命を与え生かしておられるからです。もっと言いますならば、「神が神であられる」からであります。
「神を愛する」とはどういうことでしょう。神を礼拝することであり、神に従うことであります。
Ⅱ 自分を愛するように隣人を愛する
造られた目的であり、私たちが生きる目的のもう一つの主の応えは、「隣人を愛する」ことです。まずは、自分を愛することが大切です。これは自己中心になることではなく、自分を大切にしいたわることです。時には失敗をし弱さを覚え、罪深い自分に落胆します。けれども、こんな私を愛してくれている神をおぼえ、自己嫌悪や自暴自棄になるのではなく、悔い改めることは悔い改め、癒されるところは主によって癒され、主の愛に身を置くことで満たされることです。これが主によって自分を愛することです。
そうする者は、神の愛に心満たされ、隣人を愛していくことができるのです。自分の努力や経験、意志では決して隣人を愛することはできません。
今年も生きる目的、「神を愛し、自分を愛するように隣人を愛する者」と主によってされる人生を歩もうではありませんか。
2008/1/6 説教者 杉本 守