聖書全体が凝縮されているようなヨハネ3章16節を、ルターは「小型聖書」と言いました。クリスマスに、この御言の恵みを共にいただきましょう。
Ⅰ この世を愛された神
「愛」とは何でしょうか。この世では、「愛」がいつの間にか、自己中心的なものに、あるいは自己欲的なものにすり替えられてしまっています。「愛」とは、コリント第一の手紙13章に記されています。この箇所をまとめると、やはりこのヨハネ3章16節になります。「愛」とは「自己犠牲」であります。それも、奴隷のようにではなく、相手が本当の意味で生かされるために、自らを犠牲とすることです。まさしく、神の愛はこれであります。
Ⅱ 神の愛の深さ
神は、どのような愛における自己犠牲をされたのでしょうか。主イエスは、「人がその友のために自分の命を捨てること、これ以上の大きな愛はない」と言われました。神は、独り子である主イエスを、この世(すべての人)を救うために、この世界に送り、私達人間の罪を主イエスに負わせ、十字架につけたのです。命をかけた真の愛を見るのです。
Ⅲ 神の愛を信じる者は
この主イエスの愛を受け止め、主イエスを救い主と信じる者は、罪赦され義と認められ、神の子供とされ、永遠の命を与えられるのです。「永遠の命」とは、この世では神との命の関係の回復と神から命の満たしであり、この世の使命が終えた後は、永遠の神の国での歩みであります。
このクリスマス、神がなしてくださった大きな愛を受け止め、賛美をもって神を崇めましょう。
2007/12/23 説教者 杉本守