夢の実現へ きむら社会福祉士事務所

独立型社会福祉士事務所を続け、地域&在宅医療の重要性を訴え、あきらめず!岩手県の医師充足度ワーストワン汚名を返上したい!

スイス・スペインの障害福祉事情にふれて(おわり)

2006-07-08 09:16:05 | 旅・・夢さがし!
黒田(広)7勝、ダルビッシュ5勝W杯伊仏!
スイス、スペインの両国ともに、障害者に対する援助システムの骨格は日本と大きく変わることはなく、乳幼児に関しては、早期療育・特殊教育にポイントがおかれ、成人してからは、障害の程度に応じ、一般企業で働いたり、作業所に通ったりしている。明確な違いといえば、日本で言う「措置という制度」がない点である。民間施設といえども、そのほとんどが公的な資金で運営されている日本のシステムとは違うため、経営的には苦労しているはずだが、ソフト、ハード両面において、脆弱さを感じるようなことはない。また、福祉現場で働くスタッフの社会的評価が高いことも印象的であった。海外に行った人から、いわゆる行動障害と言われる人は目にしないということを聞いていた。今回の訪問先でも同様であった。特に自閉症の方は少なくダウン症の方が多かった。また、重度と呼ばれる方は、日本で言うと、重症心身障害者の方にあたる。このあたりの違いがあるため、福祉先進国と呼ばれる各国の考え方や施策等を真似しょうとしても、うまくはまらないのは当然ではないかと感じる
スペインでの相互扶助の話等を聞いた時に日本という国が戦後、経済的に豊かな国を目指して歩んできた途中で大切なものを忘れてきた事に気づく。「ノーマライぜーションの理念は金では買えないよ」と言わんばかりに、普通に意識し過ぎることなく、障害者への対応が図られている事が印象的であった。「福祉は人なり」の言葉を遠い異国の地で改めて学んだ
9年前の海外研修の記憶を振り返って見た。同行した盟友・飯田氏の投稿記事を参考に、時に引用させていただいた。このブログを通じて感謝と御礼を申し上げたい。私にとってこの研修の学びも、人との触れ合いも、今日の”礎”となっている。施設職員は退職したが、新天地での自己啓発に役立てていきたい。決意を新たにさせていただいた
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