銀幕大帝α

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寄生獣 完結編

2015年11月11日 19時00分00秒 | 邦画ホラー
2014年
日本
118分
ホラー/SF/ドラマ
PG12
劇場公開(2015/04/25)



監督:
山崎貴
『STAND BY ME ドラえもん』
原作:
岩明均
脚本:
山崎貴
主題歌:
BUMP OF CHICKEN『コロニー』
VFX:
山崎貴
出演:
染谷将太泉新一
深津絵里田宮良子
阿部サダヲミギー
橋本愛村野里美
新井浩文浦上
ピエール瀧三木
山中崇辻刑事
岩井秀人草野
余貴美子泉信子
東出昌大島田秀雄
池内万作
オクイシュージ中華料理店の主人
大森南朋倉森
豊原功補山岸
北村一輝広川剛志
國村隼平間警部補
浅野忠信後藤



<ストーリー>
右手に寄生生物・ミギーを宿した泉新一は、要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。そんな中、パラサイト・田宮良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出す。

-感想-

前作では皆様方からお叱りを受けた事もあり、今回の完結編はきちんとDVDで鑑賞致しましたよ~。

文句なし!
ひじょーに楽しかった。

圧倒的ストーリー。
圧倒的キャスティング。
そして実写と見事に融合している圧倒的VFX。
VFXに関しては素人が絶対にケチを付けてはいけない高度さ。
山崎貴さんの技術力は日本一じゃないかな。
違和感無く、しっかりと背景に溶け込んじゃっているから「ハハッなんやこれw」なんて蟻の糞程にも失笑させない所が凄い。

正に本編中最強敵と言わざるを得ない後藤(浅野さんの威圧感も抜群)の体が制御不能に陥ってグニョングニョンになるシーン。

T-1000が溶鉱炉に落ちた時の姿を100倍派手にした様な感じで、これは見事な作りだと、目を大きく見開いてしまう位の精巧なVFXには驚愕の一言。

本作は「愛」をテーマにしていると思われるが、増え続ける不要な人間を排除しようとする寄生生物が居る中、共存出来ないかと模索する寄生生物も居る。
子を産んだ事で人間と同じ感情が芽生え始める田宮良子がそう。

我が子に「いない、いない、ばぁ~」をした後にケラケラ笑っていたが、あれは人間が持つ本来の笑いの感情が彼女の内からも自然と出た瞬間じゃないかな。
後に新一に対して「あれは楽しかったぞ」と言っていたが、本気でこんなにも笑う事が楽しいのかと感じたのであろうから、人間として生きる事も悪くないと心に決め、それ故に身を犠牲にしながらも子を守り、新一にその子の未来を託す事に加え、共存への道しるべにもなって欲しいという寄生生物側の代表としての願いも大方込められてたように思えた。
田宮良子の強さも相当なものだったが、考え方を人間側に寄せた事で、新一にとって彼女の存在は共存に対する想い・願い全てを背負わされた「仲間」であり、彼に再び涙という感情を戻してくれた「母性」でもあるだろう。

田宮良子が死んでいくシーンに限らず、結構“泣き”のポイントが多い本作。
バックに流れる場面の雰囲気に沿った絶妙な音楽がかなりの手助けをしてくれているのは確かながら、演出そのもの自体が余程良いのだろう、幾度と無く目頭に熱いものが込み上がってくる場面に遭遇するのもまた魅力の一つ。
里美が屋上から落下するシーンでは誰もが「ミギーーーー!!」と叫んでしまうのは絶対で、その期待を裏切らず、かと言って予想通りのものには決してなってはおらず、感動のさせ方に上手さを抱きながら、胸にグッとくるものを抑えさせてエンドロールへと繋げていく、その素晴らしき流れに、山崎貴監督にあるセンスの良さをしみじみと感じてしまった。

漫画原作の実写化映画は山ほどあるが、これは胸を張って世界に誇ってもいい。
私が監督なら自信満々に海外で興行させちゃうけどな。
は?『ルパン三世』?何それ。
低評価している方には申し訳無いが、数ある日本の実写化映画の中でも本作は世界に通用する高完成度な作品だと私は思った。

今作の髪型が凄く良い橋本愛図鑑

基本的には愛ちゃんの事を可愛いと思った事が余り無い。

しかし、本作での髪型はとても似合っていて、初めてかな、愛ちゃん可愛いやんって。

可愛いと1度思ってしまうと染谷将太とのセックスシーンでの喘ぎ声にも私の息子も反応しちゃう訳でして、ちっきしょー!この髪型の愛ちゃんとならヤりてぇ!!

因みにこちらがストレート時代の愛ちゃんなのだが、これだとそれ程可愛いとは思えないのは私なりに髪型にも好みがあるのだと確信。

評価:★★★★★
15/11/11DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2015-11-05
メーカー:講談社

オフィシャル・サイト

関連作:
『寄生獣 セイの格率(2014)』(TVアニメシリーズ)
『寄生獣(2014)』(実写劇場版前編)
『寄生獣 完結編(2014)』(実写劇場版後編)

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コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント

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Unknown (タケヤ)
2015-11-11 21:51:29
ベタ褒めの中、ホント申し訳ないっす。

これはこれで面白かったんですけど初作の
印象が強すぎて・・・どうしてもこの作品は
僕の中では(もう少し感)でした。

特にセックスシーンが・・・ない方が良かったんだよなあ。
ヒロ之さん、萌えたんですね(笑)
僕も今、家で観たら同じ気持ちになれるかも。

ちなみにヒロ之さんの奥さん(さとみチャン)は大好きですが橋本愛チャンは今も昔も今一歩かな?
返信する
>タケヤさんへ (ヒロ之)
2015-11-12 13:33:39
こんにちは!
コメント&TBありがとうございます。

いえいえ、感想は人それぞれですから^^
私はえらく面白く感じちゃったんですよねぇ。
1本の映画で少なくとも1度はスマホを手にする私が、それをする事もなく夢中で最後まで観ちゃいましたから。

愛ちゃんはそんなに昔から可愛いとは思った事が無かったんです。
世間では美人と言われているようですが、「そうか?」程度な気持ちでいましたが、今回の髪型が凄く好きで、なんか初めて可愛いと思っちゃったんですよね~。
ま、私の嫁の可愛さには全然敵わないですけどね(笑)。
返信する
Unknown (ふじき78)
2015-11-12 22:26:01
やはり原作が良いので反対派が多いのですよ。
私は原作を読んでて、後編は原作と違うスピード感が出たのでそこを評価してます。映画見終わってから原作だと、原作のマンガならではの動と静が感じづらいかもしれないけど、同なんだろう。まあ、読んでみてください。損はしないので。
返信する
>ふじき78さんへ (ヒロ之)
2015-11-13 02:31:34
こんばんは!
コメントありがとうございます。
色々な感想なり評価なりを読ませて頂きましたが、原作漫画のファンの方には余り評判宜しくないですね。
原作未読のいち映画ファンとしては、邦画の1本としてもクオリティの高さを凄く感じたのですが、これを機に漫画を読んでみるのも良いかもしれません。
レンタルコミックで読んでみます。
返信する
こんにちは (yukarin)
2015-11-13 14:09:14
評価が高いですね!
私は普通だったかなぁ~でも人によって面白さもいろいろで映画は面白いですよね。
家でじっくり観るのもいいのかもしれません。
返信する
こんにちは (maki)
2015-11-13 15:43:53
私も原作を好きで読んでてそれで観てるわけですから
わかっちゃいるけど…なところが多かったですね
ヒロ之さんはこれから原作を読んでみたらいかがでしょう!
批判されてる部分、改変部分、
新たな面白さがでてくるはずー
返信する
豹変 ()
2015-11-13 21:25:13
一作目からのチャオズ屋からの決闘から、大分様変わりしたというのはあると思います。

新一の、恐怖、痛みに対する慣れが、表現されていたのは良かったと思います。戦いへの入りは軽く、戦果は大きくなるといった感じでしょう。

別れ、が増えた展開で、田宮の扱いは、争点となったと思います。寄生獣にはハッピーエンドは無いのか、という。だから、ミギーも新一に別れを告げたんでしょうね。

田宮は人間になろうとしていた、それを排除するのも人間だし、寄生獣側を悪として貫徹したのは、如何にも娯楽映画的だとは思いました。
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>yukarinさんへ (ヒロ之)
2015-11-13 22:38:46
こんばんは!
コメントありがとうございます。
純粋に面白かったですし、全く退屈する暇もないほどに内容に入り込んでしまったので、満点評価にしました。
自分的にはレベルの高い邦画だと思ったのですが^^;
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>makiさんへ (ヒロ之)
2015-11-13 22:41:40
こんばんは!
コメントありがとうございます。
原作を先に読んでいると、そこはそうじゃないとか色々変に思う部分も出てくるのかもしれませんね。
最近はめっきり漫画そのものを読まなくなったのですが、寄生獣の漫画は面白いと評判が良いので、年末年始にでも読んでみようと思います。
返信する
>隆さんへ (ヒロ之)
2015-11-13 22:47:12
こんばんは!
コメントありがとうございます。

戦いの中にあるそれぞれの葛藤というものが上手く描かれていたと思いました。
田宮の存在は映画の中でもとても大きな存在となっていました。
彼女の死により、新一自身の心の変化も生まれてきていましたし、後の展開にも影響を齎していましたからね。
出会いがあって別れもある。
この辺の描き方にも私にとってはとても感動的に描かれていて、そういう意味も含めて本作は高い評価を致しました。
ダラダラとした作品になっていない、きちんと引き込ませる力・魅力を凄く感じましたねぇ。
返信する

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