銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

殺人漫画

2014年04月05日 13時22分51秒 | 韓国ホラー
KILLER TOON
2013年
韓国
104分
ホラー
劇場公開(2013/10/19)



監督:
キム・ヨンギュン
出演:
イ・シヨンカン・ジユン
オム・ギジュンギチョル
ヒョヌヨンス



<ストーリー>
ウェブ漫画の編集長が謎の自殺を遂げる。彼女が死の直前に見ていたジユンのウェブ漫画には、無残に殺害される編集長の姿が予言のように描かれていた。刑事のギチョルはジユンを追い詰めるが…。

あなたの死顔描いてあげる

-感想-

人は何かしら欲と隠し事を持って生きていると言われているが・・・。
本作はその部分に焦点を当てて描いた殺人ホラー。
ホラーと言ってもサスペンス要素も強く、この半々のジャンルを上手く組み合わせた事で、かなりの緊張感を持続させ見応えのある作品へと仕上げている。

何故漫画家が描いた通りの殺人が起きてしまうのか。
この辺の描写もストーリー進行に合わせながら丁寧に捻りを入れつつ展開させていく過程が絶妙で、真相部分が見えてくるにつれて納得感も大きく生ませてくれるのだから脚本の素晴らしさが際立つ。

次々と明るみにされていく人物それぞれの隠し持った過去。

なんだよ!
全員、罪人じゃねぇか!
こう驚きを抱かせる最後の真実解明が面白い。

一見繋がってなさそうで実は漫画を拠点にして登場人物を深く繋がらせている部分も秀逸。
重い罪には苦しみと共に死を持って償わせる。
結果的には亡霊たちの悲しみと憎悪を滲ませた復讐と捉えても良い作品かもしれない。
漫画家もこれ以降、今までと同じく“彼ら”の囁きに悩まされ生き続け(描き続け)ていくのだろうか。
欲にまみれた彼女に着せられた逃れる事の出来ない生き地獄。
自業自得ではある。

亡霊たちが主人公を、他の人物たちを怖がらせる、怯えさせる映像も中々に怖く出来ていてホラーとしても、そういう意味では面白く観れた。
主人公が夜道で女の子を車に乗せる一連の流れが特にゾクッとさせてくれる。
この女の子がまた本編に大きく関わっていたってのも驚きの要素の一つでもあったのだが、いやはや大した事の無い映画だろうなと舐めて観た私がすっかり話しに引き込まれる程に良く出来た、今回も韓国映画のストーリー構成の上手さに唸らされた1本でした。

評価:★★★★
14/04/05DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へにほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へバナーポチお願いします
にほんブログ村
レンタル開始日:2014-04-02
メーカー:ミッドシップ

オフィシャル・サイト(日本語)
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする