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銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
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ヴィレッジ

2024年05月15日 16時43分46秒 | 邦画サスペンス

2023年

日本

120分

サスペンス/ドラマ

PG12

劇場公開(2023/04/21)

監督:
藤井道人

脚本:
藤井道人

出演:
横浜流星・・・片山優
黒木華・・・中井美咲
一ノ瀬ワタル・・・大橋透
奥平大兼・・・筧龍太
作間龍斗・・・中井恵一

杉本哲太・・・丸岡勝
西田尚美・・・片山君枝
木野花・・・大橋ふみ
中村獅童・・・大橋光吉
古田新太・・・大橋修作

<ストーリー>

夜霧が幻想的な集落・霞門村に住む片山優は、希望のない日々を送っていた。ある日、幼馴染みの美咲が東京から戻り…。

この世界(ムラ)のなかで、今。

―感想―

吉幾三の「オラこんな村は嫌だ~」通りの村長筆頭に真っ黒に汚れ切った村。

最後ヒロインの弟が村を去る姿を映して終わるが、ほんと住んでいても何一つ良い所がないように見えて仕方がない。

廃棄処理所を中心に観光地として知名度を上げ、何かと村を盛り上げようとするが、その意に反して後から出るわ出るわのボロと言う名の違法行為と犯罪形跡。

もうドロッドロの展開です。

主人公が親父と同じ末路を遂げる所も含めて。

彼が背負う運命からは逃れられなかったという事やろうね。

前半はぼそぼそと喋る薄汚い男、後半は幼馴染が村に帰って来たのを境に一気に人生逆転し、柔やか青年へ。

でも重要な役職を任された為に、上からお前が臭い物には蓋をしろ、とパワハラを受け、精神的に追い詰められていく・・・そして・・・。

親の多額の借金、夜に働かされる汚れ仕事、同僚からのイジメ、生きる希望もなくその日その日を只々動く屍の如く生活していた男にやっと明るい日差しが灯ったと思ったら、例の正当防衛に近い殺人。

死体はゴミ置き場に埋めて隠すが、ある人物が別件で警察に密告した事で、捜査していた警察が死体を掘り起こしてしまうんですね。

ここから完全に歯車が狂ってしまう訳でして、その後は、どうにでもなれ!ですわな。

主人公を演じたのが横浜流星。

鬼の形相で、相手に詰め寄る演技が絶品。

本当に失うものは何も無い男が取る行動というものを全身で表していて見事でした。

ヒロインは黒木華で、彼女に対しストーカーに近い恋を募らせるヤクザ男に一ノ瀬ワタル。

ヒロインは幼馴染の主人公と裏で体関係持ってしまっているので、表でもやたらと主人公に肩を持つ。

それを良いように見てないのが一ノ瀬ワタルでして、仲の良い2人を目撃する度、ジェラシーを感じ嫉妬しまくるのが何か可愛い(笑)。

ま、そんなヤクザ男が黙って指咥えて眺めているはずもなく、3人間で一悶着が起き、予期せぬ殺人へと繋がっていく、滅茶苦茶だよもう。

因みに一ノ瀬ワタルが演じた男は村長の息子。

これまでどうらく息子の失態を何度も揉み消していたらしく、今回の殺人も「あいつが居なくなったからせいせいする」とこれまた、とある人物に責任を擦り付けて一件落着にしようとしたから、横浜流星の怒りが沸点に達して、救いの無いラストシーンとなるんですよね。

1人の青年が、色んな人物に振り回される様子を鮮明に描いた本作は、展開に引っ込められるという意味でも、飽きさせない2時間でした。

評価:★★★☆

24/05/15DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-05-10

メーカー: KADOKAWA

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怪物の木こり

2024年04月28日 15時56分20秒 | 邦画サスペンス

2023年

日本

118分

サスペンス/ミステリー

PG12

劇場公開(2023/12/01)

監督:
三池崇史

『土竜の唄 FINAL』

原作:
倉井眉介『怪物の木こり』

主題歌:
SEKAI NO OWARI『深海魚』

出演
亀梨和也・・・二宮彰
菜々緒・・・戸城嵐子
吉岡里帆・・・荷見映美
柚希礼音・・・東間翠

渋川清彦・・・乾登人
染谷将太・・・杉谷九朗
中村獅童・・・剣持武士

<ストーリー>

絵本「怪物の木こり」の怪物の仮面を被り、人間の脳を奪い去る連続猟奇殺人の捜査線上に、犯人が殺し損ねた弁護士・二宮彰の名が浮上する。実は、二宮は冷血非情なサイコパスで…。

サイコパス VS 山賊殺人鬼

生き残るのは――どっちだ?

―感想―

血飛沫ブシャー!の2連発オープニングは三池監督らしさのグロさがあって良き。

頭をかち割られて脳みそだけ取り出された被害者の写真は何処かボカされている様に見えてちょっとガッカリ。

脳にチップを埋め込んでサイコパスにする実験、なんやねんその実験。

それが現役か、壊れたかで、人格て簡単に変わるものなんかね。

ある理由で、特定の人物を殺しまくっていた殺人鬼=剣持の行動は、こちら側から見れば正当化された犯罪とも言える。

主人公・二宮彰に至っても突然善人化しちゃうし。

この世に必要とされない悪=サイコパスを排除する形を結果的に取っている為、映画としては「いい話だなあ」で終わっちゃっているのは、こうもっとドロドロとした幕閉じを期待していた俺からすれば拍子抜けだった。

が、忘れちゃいないだろうか、脳にチップを埋め込まれていない真正のサイコパスが、のうのうと生きている事を。

そう、染谷将太が演じた杉谷!

あんな奴に医者やらせちゃダメだろ、て、こいつこそ一番に葬らなければいけないはずが誰からも干渉されずに居る事実が一番怖い。

その染谷将太もそうだけど、亀梨和也と中村獅童と男優陣皆揃って冷徹な表情を崩さず、視聴者に対しても威圧してくる演技の凄味がすこぶる光っていた作品ではあった。

「怪物の木こり」は絵本の題名なんだけど、あんな気味の悪い絵本、現実に子供に読み聞かせしたらギャン泣きするでほんま。

評価:★★★

24/04/28DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2024-04-24

メーカー: エイベックス・ピクチャーズ

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女子高生に殺されたい

2024年01月12日 17時33分02秒 | 邦画サスペンス

2022年

日本

110分

サスペンス/ミステリー

PG12

劇場公開(2022/04/01)

監督:
城定秀夫

『私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第』

脚本:
城定秀夫

出演:
田中圭・・・東山春人
南沙良・・・佐々木真帆
河合優実・・・小杉あおい
莉子・・・君島京子
茅島みずき・・・沢木愛佳
細田佳央太・・・川原雪生

大島優子・・・深川五月

<ストーリー>

女子高生に殺されたいがために高校教師になった春人は、“理想的な殺され方”を実現するため、タイプの異なる4人の生徒にアプローチしていく。

高校教師・東山春人
9年間に及ぶ前代未聞の
“自分”殺害計画。

―感想―

あ、うん、女子高生に殺されたいの?お好きにどうぞ。

え?そういうことではない?

しかしまあ、世の中、変態地味た性癖もあるようで。

これあれかなあ、生まれた時にへその緒で首を絞められていたという経験?が、こういう首を絞められたい!絞めて欲しいの!という変態君を誕生させてしまったのかね。

この変態教師と彼に狙われる多重人格少女との戦い、と見せかけて、実は予知夢少女の奮闘に焦点を当てている様にも見える。

あんたの思い描いた様な事は絶対にさせないわよ!!!!

みたいな。

結果的には変態教師が練りに練った計画がおじゃんとなるもんで、俺はざまあwwと心の中で大笑いさ。

そのまま死ねば良かったのに(んまっ!ここの管理人って不謹慎ザマス!!)

いや、冗談抜きで変態思考が無くなったのだから、変にいじらなくても良いのでは?と思うのに、過去の自分の映像を見せて・・・再び覚醒しました、そんなニュアンスのラストとなるのが理解出来んのよ。

何か余計なことしてないか?と不思議な気持ちで観終えたのは俺だけだろうか。

後、変態教師はそのラストで言葉を発したのだけれど、口だけは動いていて音声は無音で、一体どういう事を言ったのか、すっげえ気になるんですけど!!

それとあれだけの事をされたのに、普通に見舞いに行く?

だから加えて、モヤッとした気分にもなった。

それぞれの主要な女子高生を演じた若手女優さんの演技が素晴らしい。

田中圭がベテランだから、下手したら彼の好演を潰しかねないところを、ちゃんと傍でサポートし引き立たせるだけじゃなく、自分らも「負けてられないわよ!」と存在感をアピールしている。

特に多重人格少女を演じた女優さんの(子供時代の子役も含め)、別人格に切り替わる際のスイッチの入り方が上手い演技だった。

全体的には特殊なキャラクターが多いので、どういう話運びになるのか興味津々で観てしまう好品。

面白いっちゃ面白いのだが、やっぱラストが・・・スッキリしねえなあ。

おっ、お久しぶりです大島優子さん。

俺のAKB時代の神推しです(何年前の話やねんw)。

流石子役時代から演技力積んでいるだけあって、途中から本作での重要キャラクターとなるけど、表情の作り方とかうっめえわ。

で、何で変態教師をあのまま、そっとしてあげないの?

いや、そんな事よりも、思い切りブチューとキスする元カレ役田中圭に軽い嫉妬。

評価:★★★☆

24/01/12DVD鑑賞(準新作)

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ある用務員

2023年12月01日 13時24分15秒 | 邦画サスペンス

JANITOR

2020年

日本

86分

サスペンス

PG12

劇場公開(2021/01/29)

監督:
阪元裕吾

『ベイビーわるきゅーれ』

編集:
阪元裕吾

出演:
福士誠治・・・深見晃
芋生悠・・・真島唯
前野朋哉・・・本田優介
般若・・・西森
一ノ瀬ワタル・・・村野
北代高士・・・殺し屋・稲岡
波岡一喜・・・遠藤
野間口徹・・・深見光男
渡辺哲・・・源さん
山路和弘・・・真島善喜
髙石あかり・・・リカ
伊澤彩織・・・シホ

<ストーリー>

深見晃は日本の裏社会を牛耳る真島グループの総裁・真島善喜の娘・唯の見張り役として、とある高校の用務員として働いていた。そんなある日、抗争で善喜が殺され、唯が狙われることになり…。

―感想―

『ジョンウィック』とかもそうだけど、強い男に強い奴らがわらわらと入れ替わり立ち代わりで襲い掛かる展開て、不思議と面白くなるんよ。

まあでもある程度、両者がそれなりに「戦える」姿勢を見せてくれる事が前提ではあるが。

その点に関しての条件は満たしているが、ちと殺られるのが早過ぎないか?

もう少し長目のバトルが観たい!と思う対決はあったな、例えば『ベイビーわるきゅーれ』の主演2人組とか。

けど、金髪さんとのタイマンで、ちゃんとパンチラさせるのは出来る監督。

見せろと思う男の欲望をきちんと叶えるサービス精神を監督が持ち合わせているてのが非常に大事。

後、絞め殺される際の、太もものエロさに俺は興奮した。

ま、その2人組の暴れっぷりを思い切り堪能したければ『ベイビーわるきゅーれ』を見れば宜し、というのが監督からの答えなんだろうな、実際そうだし。

暗殺のスキルを叩き込まれた(らしい)用務員さんですが、無双する訳でもなく、どちらかといえば中途半端。

どの敵に対してもギリギリで勝利していたし、場合によっちゃ武器に頼ってたし。

もうちょっとどっしりと構えてくれた方が、主役としてのカッコ良さを感じさせられたのかもしれない。

そう考えると、もしかすると真面目なサラリーマン風の本田さんが最強説まである。

あれ、最後油断してなかったら仕事全うしてただろ。

全キャラ中、一番ユーモラスで且つ、非道さを醸し出してたのは間違いなくこの人、ほぼ指示役ではあったが冷静にキレた時が超怖い(笑)。

出来れば本田さんのスピンオフか、別の作品で同じ役としての登場も観てみたい。

こいつがここで!?

こいつがそんな形で!?

といった意外性のある殺られ方は面白かった。

これ観て『ベイビーわるきゅーれ』の流れが正解なんだろうけど、逆でも特に問題なかったしええか。

後半の怒涛の連続バトルは観てて楽しかった、ストレス溜まっている時に観たら幾分気分もスッキリと晴れる位の見応えさはあると思う。

評価:★★★☆

23/12/01DVD鑑賞(旧作)

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レンタル開始日: 2021-10-25

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#マンホール

2023年08月08日 15時57分56秒 | 邦画サスペンス

2023年

日本

99分

サスペンス/ミステリー

PG12

劇場公開(2023/02/10)

監督:
熊切和嘉

出演:
中島裕翔・・・川村俊介
奈緒・・・工藤舞
永山絢斗・・・加瀬悦郎

<ストーリー>

営業成績No.1のデキる男・川村俊介。社長令嬢との結婚式前夜、渋谷で開かれたパーティーで酩酊した彼は、帰り道でマンホールの穴に落ちてしまう。深夜、川村は穴の中で目覚めるが…。

この穴、何かがおかしい。

―感想―

酔っ払って何処かのマンホールの穴に落下し、足を負傷した主人公。

ひたすら色んな友人に電話を掛けまくるも全部留守電。

ようやく繋がった昔の元カノ、警察に対して「早く助けにこいや!!」

こいつ仮にも助けて貰いたい立場なんだろ?

なんでそこまで怒鳴り散らかすのか、ほんま態度悪過ぎ。

全く同情が出来なくてワロタw

現場に急行するユーチューバーがへずまみたいなやつで更にワロタw

自業自得だし、自分勝手だし、良かれと思ってやった事が仇となって返ってくる有様だしで、これっぽちも可哀想だと思わずに観てたらラストまで

クズだったww

正に「上を向いて歩こう」の歌が皮肉にも聞こえるバカ男の顛末。

これは決して災難ではない。

神か仏から与えられし罰。

ほんま、ざまあwとしか言い様のないワンシチュエーションサスペンスでした。

SNSを使い、なりすまし(ネカマ)でフォロワーから同情を誘い位置情報を特定して貰おうとする所は頭良いが、総合的に見たら頭悪い。

何せ結果的には逆効果なのですから( ´,_ゝ`)プッ

まああれだ、そんなに付き合いが長くない他人は騙せても、分かる人には丸っとお見通し(懐かしい)て事よの。

という訳で主人公はクズだけど、二転三転と展開が目まぐるしく動き、予想外な真相が明るみになる、良くも悪くも観客を翻弄していく演出は面白かった。

電話越しでの舞さんの方言声が可愛かったな~俺方言女子に弱いんよ(笑)。

評価:★★★☆

23/08/08DVD鑑賞(新作)

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レンタル開始日: 2023-08-04

メーカー: 株式会社ジェイ・ストーム

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