店頭で見つけた輸入ビールです。中身もなかなか結構ですが、ボトルがマニアックなのでご紹介します。
名前がスピットファイアですよ。ヨーロッパの戦史を少し知ってないとわからないでしょうが、要するにイギリスのゼロ戦みたいなもの。第二次大戦で、ドイツ空軍の執拗な攻撃からイギリスを守り抜いた名戦闘機と聞いています。ヨーロッパ大陸とイギリスは距離が近いため、最高速度や上昇力、急降下速度に優れるメッサーシュミット(エンジンはダイムラーベンツ)と、同じく高速での戦闘を得意とするスピットファイア(エンジンはロールスロイス)が制空権を争って死闘を繰り広げています。どちらも局地戦闘機に近いタイプなので航続距離が短く、太平洋地区の戦闘機とはかなり性格が違います。
昔読んだ「空戦 メッサーシュミット対スピットファイア」(秋田書店)によれば、スピットファイアは太平洋方面へも少し進出して日本の隼と対戦したことがありますが、広い東南アジア地区では恐らく航続距離の短さや後方視界の悪さもあって、あまり活躍できなかったようです。同書によればスピットファイアとは「火吹きダルマ」みたいな意味だということで、大きな翼に多数の機関銃を搭載した火力重視の姿勢が表れているようです。
飛行機のシルエットは間違いなくスピットファイア。長く丸みのある翼端が特徴です。王冠には英国空軍(Royal Air Force; RAF)のシンボル。イギリスでは"Royal"は勝手に商標に使えないため、もちろん当局の許可を取っているでしょうが、"Bottle of Britain"というふざけた文句を認めてしまうところは度量が広いですな。もちろん第二次大戦におけるイギリスの国土防衛戦争、"Battle of Britain"をもじったものです。
このパロディ精神はなかなか上等で、日本では意味を知られないまま細々と売られているのはもったいないですね。中身も(高価な地ビールを除けば)日本にないタイプで悪くないので、プロモーション次第では結構人気が出るんじゃないでしょうか。日本のビール会社なら、6本パックにおまけのプラモデル付けて売るでしょうね。
2006年7月に極楽息子(大)が、当時の親友たかし君と一緒に浜松の新幹線整備基地を見学したときの記念写真が、名古屋港のリニア鉄道館の特別企画展「東海道新幹線50年の軌跡」の映像に(もちろん小さな扱いですが)採用されました。たまたまブログの写真が担当の方の目に留まったようで、息子にとってはとても幸運でした。今年は東海道新幹線開通50周年の節目ということで、新幹線の歴史をたどるイベントがあちこちで開かれているようです。
ちなみに8年後の極楽息子(大)はこんな感じです。
担当の方から丁寧なご連絡と記念品を頂きました。ありがとうございます。ぜひ会期内にリニア鉄道館に行ってみないと。
ヤマモモが完熟しました。甘酸っぱさに加えて独特の木質の風味があり、ワインや日本酒に感じられる樽の風味とも通じると思います。この風味が気に入らない人もいるでしょうが、慣れると甘いだけの果物が物足りなくなります。
非常に傷みやすい上に落ちやすいので、赤くなった実のうちで、更に完熟して口に入るのは半分以下だと思います。去年の剪定のせいで今年は元々実が少なかったので、ほんの味見で終わってしまいました。また来年を楽しみにします。ヤマモモは実のならない雄木が街路樹に多用されていて、徳島などの産地以外では果樹と認識されていないため、どうしても遠慮なく切られてしまうんでしょうね。今年は剪定しないように言っとかないと。
開発の進んだ名古屋港地区にぽつんと残された貴重な保全地区、藤前干潟にやって来ました。
活動の拠点になる稲永ビジターセンターです。この辺はほとんど行ったことがないので道に迷いました。
周りは臨海工業地帯です。藤前以外の干潟は、江戸時代の干拓やその後の埋め立てでほとんど消滅してしまいました。
まずは簡単な説明から。
長靴に履き替えて干潟調査に出発します。
初心者でもできる簡単な調査で、決められた大きさの枠内の泥を採取して、その中の生物を記録するもの。何が見つかるのかお楽しみ。
どうしても、地道な調査よりは動く蟹の方が興味を引きます。
バケツで持ち帰った泥をふるいに掛けて、生物を探します。
何が見つかったのかな。
ふるいの残渣をバットに空けて、ピンセットで小動物をつまみ出します。画面がややソフトフォーカスなのは、たまたま持っていったバリソフト85mmに交換したからです。フィルム時代は使い易い長さでしたが、α200のAPS-Cサイズだと望遠の135mmに近い画角になってしまい、出番が大幅に減っています。フルサイズの高級機は手が届かないので、しばらく我慢するしかありませんね。
ヤマトオサガニや小さな貝が主な住民のようです。
カウントした生物について各班で発表、比較します。
協力してくれた生物には干潟に帰ってもらい、今日の調査会は終わりです。
お試し期間を経て正式に極楽家で暮らすことになったキコが、もう昔からここに住んでいたように寛いでいます。活発に遊んで、たくさん食べて、ごろごろ寝ているだけの楽ちんな生活ですが、予防注射と避妊手術という試練が待っています。あと、ソファで爪とぎは止めて欲しいなあ。