いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

恐竜大陸1

2007年08月13日 | 極楽日記(日帰り)

 名古屋港のポートメッセ2号館で開催中の恐竜展、「恐竜大陸」に行って来ました。入り口に極楽息子(大)の送った絵が飾ってありました。残念ながら入選じゃありませんけどね。

 展示のテーマはユーラシア大陸と日本の恐竜です。会場の半分はこうした大型化石の展示に充てられていました。ここは初期の恐竜であるクンミンゴサウルスと、全長20mのオメイサウルス、そして謎の首長竜マメンチサウルスが並べて展示してあり、子供たちの人気を呼んでいました。

 外は猛暑で、日なたにいると立ちくらみを起こしそうな天気でしたが、会場内は涼しくて快適。恐竜の骨も涼しげです。当たり前か。これはスゼチュアノサウルスのようです。

 主役は中国内陸部で発掘された巨大化石の展示です。その規模と言い種類と言い、他国のコレクションを圧倒しています。ティラノサウルスに繋がる肉食羽毛恐竜の発見など、学術面でも中国の化石は大きな貢献をしているそうです。この写真はフアンヘティタンだったかな。ちびのデジカメはストロボが小さいので、この手の写真が苦手です。

 卵の化石は自由に触れるようになっていました。
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次世代ディーゼルへの期待

2007年08月10日 | 自動車
 長らく「技術の日産」のキャッチフレーズを広告に使っていた日産自動車が、久々に「技術の日産」らしい新技術を発表しました。近い将来に実用化されるというSULEVディーゼルです。ディーゼル生き残りのためのターゲットとされてきたTier2Bin5規制に対して、更に未燃焼のHCを90%、NOxを70%も減らせるというのですから快挙と言うしかありません。

 1999年にホンダのSULEVガソリン車が出てきた時にも大きな話題になりましたが、SULEVのレベルになると都市部の大気よりもHCやCOが少なく、燃焼で不可避のCO2を除外すれば、自動車エンジンが空気清浄機とも言える優秀な浄化性能を持ちます。これを真っ黒な排気ガスで悪いイメージのあるディーゼルで実現できるとしたら、驚愕の進化と言えましょう。日産自動車はこの次世代技術に先立って、2008年秋から実用的なディーゼル車を市販するようで、ゴーンさんによるリストラばかりが目についた近年の日産自動車が、世界レベルの自動車メーカーの一角として甦る契機になると思います。

 今回の技術的なハイライトは、日産のサイトに説明のあるHC吸着触媒のようです。低分子に砕けたHCは酸化され易く、そのまま排出するとホルムアルデヒドなどを生成しやすいため、処理する必要がありました。完全に酸化してしまえば水とCO2になり問題はほとんどないのですが、不完全な酸化ではホルムアルデヒドそのものや、類似のアルデヒド、ケトン、アルコール類が発生してしまいます。

 ところがHCや、同時に排出される有害なCOを完全に酸化するために吸気を増やして酸素を過剰に供給すると、窒素までが酸化されやすくなりNOxが増加するという難しい関係にありました。この矛盾を解消するべく、触媒表面でHCとNOxを反応させてHCは酸化し、NOxは還元して無害な窒素に戻すという難しい技術が視野に入ったのは驚くべきことです。

 今までクリーンディーゼルで先行していた各社は、酸化触媒でHCとCOを酸化しておいて、その後で尿素水を使ってNOxを還元するシステムや、酸素過剰状態とわずかな酸素不足状態を細かく切り替えてエンジンを稼動することで、触媒に吸着したNOxとアンモニアを反応させてどちらも窒素にして処理するシステムを開発していましたが、新型触媒だけで処理できるのならそれが一番スマートなはずです。

 既に実用化されている尿素水システムに比べると触媒の開発が難しく、市販はまだ先の話だそうですが、メーカー間の活発な競争により次々に優れたシステムが開発されるのは頼もしいことです。

 これで2008年から2009年に掛けては、各社からポスト新長期規制に適合するクリーンディーゼル自動車が集中して発売されるでしょう。ディーゼルに対する排気ガス規制が急激に厳しくなったため、当初はメーカーや運輸業界などの関係筋から強い反発を招きましたが、実際にこの数年で東京都のディーゼル規制が功を奏しているのを見れば、どうしても必要な規制だと判断されます。規制を乗り越えて復活するディーゼル乗用車は、燃料価格の上昇傾向を受けて消費者から歓迎されるでしょう。我が家も次の買い替え時(かなり先だと思いますが)には検討したいと思います。それまでに各社から手頃なSULEVディーゼルが販売されていれば何よりです。
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納豆踊り

2007年08月09日 | 極楽日記
 納豆をこねて盛り上がっている極楽息子(小)です。1歳児の行動は脈絡がなくて無茶苦茶なので、付きっ切りにしていないと何をするか予想もできません。
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テレビ関係拾い読み

2007年08月08日 | たまには意見表明
 テレビの文字放送とかデータ放送とか、一般視聴者からはほとんど興味を持たれないサービスが昔からありましたが、今度はインターネットに接続することでビデオが見られるようになるんだそうです。

 既に普及している普通のテレビやパソコンには対応せず、これから発売される「アクトビラ ビデオ」対応の大画面テレビをインターネット回線に接続した場合に限って有料でコンテンツが視聴できるようになるんだそうで、相変わらず既存の放送局などに配慮して閉鎖的なサービスにとどまっています。

 このサービスがあるから新しいテレビを買おうという人もいないでしょうが、申し込みは無料なので、「お申し込みキャンペーン」などで賞品を出せば、登録だけはしようという人はいるでしょう。でも、こんな調子ではいずれもっと開放的なビジネスにねじ伏せられるのは目に見えています。家電業界はMP3プレーヤーの苦い教訓から何も学んでいませんね。

 もう1つ、懲りないなあと思ったのがNHKの「未登録視聴者のテレビ画面を妨害しよう」という計画。来年度から導入とあります。1台1台の受像機を判別して画面を妨害するためには、テレビに固有のIDが必要です。つまり、廃止に傾いていたB-CASカードの延命措置なんですね。そうまでしてB-CASという非効率で怪しい子会社を存続させたいのでしょうか。

 NHKによれば「これで契約率が上がるはず」としていますが、反発を食うのは目に見えています。これでまた地上波のデジタル移行を見送ろうという視聴者がいるでしょうし、B-CASカードシステムを残せば、総務省が恥も外聞もなく家電メーカーに迫った「5,000円以下の地上デジタルチューナー」はコスト的に更に困難になります。

 総務省の地上波デジタル普及の意向とNHKの料金徴収の動きがばらばらになっているわけで、こんな右手と左手が矛盾する動きをしているようでは、アナログ停波の延期が視野に入ってきたようなものです。

 その5,000円チューナーにはメーカー各社が反発しているそうです。当然でしょう。メーカーとしては地上デジタルへの移行で大きな買換え需要を期待しています。大画面のハイビジョンテレビや大容量のレコーダー、次世代ディスクの販売を当て込んでいたのに、赤字で5,000円のチューナーを配って今までのテレビを見られたのでは、何のために巨額の投資をしてきたのかわかりません。

 だいたい、アナログ停波予定まであと4年ある段階で、現行の4分の1の価格でチューナーが発売されるとわかれば、間違いなく買い控えを誘発します。メーカーにこの条件を受諾させるなら、相当に大きな「お土産」が必要なはずですが、支援措置については何も報道されていません。手ぶらでメーカーに出血奉仕をさせようとは、総務省もかなり焼きが回ったと思います。先日の「コピーナインタイムズ」の答申を白紙に戻してコピーフリー、あるいはEPN導入ぐらいしないと、メーカーとしても動けないのじゃないでしょうか。
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ゴーヤーを収穫

2007年08月07日 | 極楽日記

 暑くてもすくすく成長するゴーヤーが次々に実を着けています。日除けにもなるみたいだし、来年はもっとたくさん植えようかな。

 初収穫です。極楽息子(小)はおもちゃの野菜をよく齧って遊んでいるので、本物も嬉しいみたいです。他の実も順々に大きくなっているので、しばらくは真夏の恵みを楽しめそうです。
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今年は室内プール

2007年08月06日 | 極楽日記

 ホームセンターで売っているデイキャンプ用のテントと、お馴染みビニールプールを組み合わせると、たちまち庭に室内プールが出来上がり。空気を入れるのが暑くて大変でした。

 最初は冷たい水を怖がっていた極楽息子(小)も、すぐに慣れて遊ぶようになりました。かんかん照りなので散水用のホースの水がすぐ熱くなり、これを少しずつ足してやれば光熱費なしで温度が上がります。

 外から見るとこんな感じです。強い日差しと蚊を気にしないでもいいのは予想以上に快適で、ガーデン用の椅子を持ち込んで水遊びを眺めているだけでも涼感たっぷりです。
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動物愛護

2007年08月03日 | 極楽日記(Hall of Fame)

 極楽息子(大)が今度は動物愛護のポスターを描いたそうです。ペットとしてなじみのある犬や猫が中心とは言え、いろいろな動物がいた方がいいので、「動物のお医者さん」を参考にさせて頂きました。息子ももう少し大きくなるとこの本のストーリーがわかってくるので、「シベリアンハスキーを飼いたい」などと言い出さないか心配です。今のところ極楽息子(小)が粗暴でほとんど猛獣なので、とても犬の面倒を見る余裕などありません。

 以前応募した相撲の絵メガマウスの絵が入選しましたので、じいちゃんとばあちゃんがお祝いしてくれました。小学生向きの絵画コンクールはけっこう多いので、頑張って制作すれば成果があって楽しいです。
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読書の時間

2007年08月02日 | 極楽日記

 「ペレのあたらしいふく」の読み聞かせです。反応はまあ普通。読んでやりたい本と、読んでもらいたい本は往々にして違います。

 本よりカメラの方が気になるみたいですね。
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「ペレのあたらしいふく」

2007年08月01日 | 極楽日記(読書、各種鑑賞)

 100年ほど前のスウェーデンの絵本です。今の子供にとってはまるで別世界の話で、昔は服1着を作るのもこんなに大変だったのか、と驚かれるでしょう。

 主人公のペレ君は子供ながらに羊飼いをして働いています。成長につれて一張羅の服が小さくなり、新調しないといけません。既製の服など売っていませんから、まず大事にしている自分の羊の毛を刈って、糸から作ります。貨幣経済が行き渡っていない時代ですから、糸を紡いでもらう代わりに労働を提供します。牛の番をしたり、子守をしたり、薪を拾ったり、小舟を漕いで町まで買い物に出たり、とペレ君大活躍。

 糸を染めるのは鍋に湯を沸かして自分でやります。この時代の子は生活力があるなあ。最後に仕立て屋で縫ってもらい完成。仕立て屋も農家の副業みたいで、お金の取れないペレ君の仕事を、「しょうがねえなあ。まあ、村の仕事はお互い様だから。」という感じで、例によってペレ君の労働と引き換えに受けている親父さんの表情がなかなか傑作です。

 この仕立て屋も、ご領主様や教会からの注文、数少ない結婚式の仕立てなどでは現金が拝めるのでしょうか。のどかな家内制手工業時代の生活ぶりが目に見えるようです。中学生に社会科の教材として読ませてもいいですね。

 「まほうのもりのプチブル・ベンベ」は本当に多作なかこさとしさんの魔法使い物。プチブルがBMWに乗る話じゃなくて、間抜けな魔法使いが子供に懲らしめられるストーリーです。「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」にも、壺から開放された魔人に食われそうになった知恵者が、魔人をおだて上げてまた壺に封じ込めるという段があったはずです。また、「彦一とんち話」でも彦一が天狗を騙して隠れ蓑(かくれみの)を取り上げる話があります。

 これらの古典に比べると、ちょっとこの絵本が生き残るのは難しいかなと感じました。かこさんの代表作である「からすのパン屋さん」などに比べると求心力がないもの。ストーリーが薄味なのはこの人の持ち味として、特徴のある絵があまり生きていません。動物にされちゃった子供たちにもっと重きを置けば、かこさんの身上である素朴な絵が楽しめたと思います。
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