いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

特攻ツアー!嵐の丹後半島(その4)

2013年09月20日 | 極楽日記(国内旅行)

 さて、ホテルに着きました。温泉は良かったんですけど、
1:食事時間が一斉で選択できない。
2:通常のレストランではなく特設会場(宴会場)を指定された。

 ということで食事は期待薄。「能力以上に客を収納しているので、サービスに手が回りませんよ」というメッセージですからね。冷めた鶏のローストや海老チリ、衣のサクサク感がなくなったフライなど食べてても空しいばかりです。味噌汁も冷めていました。料理の組み合わせが支離滅裂なのは、ホテル内にあるいくつかのレストランから、簡単にできる料理をかき集めてきたからでしょう。宴会に遅れて出席して、残り物を食べさせられている感じ。

 接客係も絶対数が足りないのと、不慣れな人がかなり混ざっているのでかなり厳しい状況に。着席した時の説明やその後の対応が、係の人毎にまちまちです。誰がどのテーブルを担当しているのかもわからないし、絶えず動き回って忙しそうで、お茶や水も頼みにくい感じ。

 一応お造り。山奥ならともかく、ここは宮津なんですけどね。荒天で漁ができないので、どこに行こうとこの日はいい魚がなかったとは思いますが、ちょっと寂しくないですか。

 人を減らしたいなら夕食もブッフェでいいと思うんですがね。食材も人件費も安く上げたい、なんて虫のいいこと考えるからこんな羽目になるんだと思います。息子たちが嬉しそうに食べてくれない夕食なんて、久々に見ました。先日お世話になった串本の浦島ハーバーさんに比べれば、評価は低くならざるを得ません。

 場面は次の朝。朝食はブッフェ形式でした。回らないサービスよりは自分で動いた方がまだましだと思います。ただし食事時間が短いので混みすぎなのはやはり減点。

 嵐の中では、日本三景の天橋立もかすかに見えるだけ。朝8時にバスが出る予定でしたが、とても出発できないので10時まで待機。伊根の舟屋と経ヶ岬灯台、袖志の棚田観光はキャンセルになりました。丹後半島を一周する国道178号線があちこちで冠水し、伊根町にも避難勧告が出ていたのです。

 名古屋に帰る高速道路も軒並み通行止めになっていますので、こうなると宮津付近で危なくなさそうな場所を観光するしかありません。文殊堂で有名な知恩寺です。山門は江戸時代の明和四年に上棟され、朝廷から黄金の下賜があったことを記念して黄金閣と呼ばれています。

 これが文殊堂。正確な築年はわかりませんが、少なくとも13世紀前半とされています。本尊の文殊菩薩像は重要文化財。

 日本三文殊のひとつとされていますが、三文殊をどう選ぶかは人によって多少異なるようです。三文殊に数えられるのは奈良県桜井の安倍文殊院、宮津の知恩寺(ここ)、山形県の大聖寺、高知県の竹林寺、大分県国東の文殊仙寺。この辺は日本三景ほどすっきりしません。

 重要文化財の多宝塔。室町時代の建築です。
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