goo blog サービス終了のお知らせ 

いーなごや極楽日記

極楽(名古屋市名東区)に住みながら、当分悟りの開けそうにない一家の毎日を綴ります。
専門である病理学の啓蒙活動も。

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その6)

2015年02月09日 | 極楽日記(日帰り)

 古くから知られる名水の地、山崎。利休もここに茶室を構えました。この地下水が山崎のウィスキーになります。

 蒸留所のすぐ上にある椎尾神社(しいおじんじゃ)。奈良時代から続く歴史があるそうで、この鳥居の形から「サントリーローヤル」の瓶がデザインされたそうです。ローヤルは鳥井信治郎が八十歳を越えて最後に自らブレンドしたウィスキーで、ベストセラー「サントリーオールド」の上級の製品として、盆暮れの贈答品の定番でした。知名度は抜群で、ウィスキーを飲まない人にでも、とりあえずローヤルを贈っておけば喜ばれた、昭和を代表する国産ウィスキーです。

 その鳥井信治郎と佐治敬三の像。

 さてお楽しみのシングルモルト比較試飲に入ります。

 スペイサイド代表はグレンフィディック12年とマッカラン12年。アイラ代表はボウモア12年とラフロイグ10年。ローランド代表がオーヘントッシャン12年。最後に日本代表は山崎12年。スコッチを代表するシングルモルトの代表格に勝るとも劣らぬというサントリーの自負をここに見ます。まずはテイスティンググラスを回して香りを立てて、原酒の香りを評価します。続いて水で倍に薄め(twice up)、同じように回して残りの香りを十分に引き出し、試飲します。

 シングルモルトの先駆者にしてベストセラーのグレンフィディックは洋梨のようなフルーティーな風味と言われますが、ウィスキーの果実香はワインに比べるとほのかなものですし、長いこと嗅いでいると嗅覚が鈍磨するのであまりわかりませんでした。もう少し修行が必要です。

 これに対し、シェリー樽での熟成にこだわり、より熟成の進んだドライフルーツのような果実香で知られるマッカランの特徴はすぐわかりました。余韻もふくよかで長いし、現状で1つ選べと言われたらこれですね。さすがはシングルモルトのロールスロイス。

 ボウモアはアイラ島独特のピート臭が鮮明で、これは好き嫌いがはっきり出るでしょう。悪く言えば正露丸みたいな最初のアタックが強烈なので、これが嫌いな人はまずお手上げのはず。生牡蠣にぶっかけて食べるのが現地の味わい方ということなので、強烈な磯の香りにはよく合うのでしょう。余韻はこの6種の中で一番豊かな感じがして、ワインから修行に入った私としてはこれは捨てがたいです。個人的には第3位。

 ラフロイグはボウモアより更に強烈で個性的。非常にスモーキーなので、スモーカーの人は一服やりたくなるはずです。私は吸いませんし、蒸留所も禁煙ですが。

 オーヘントッシャンは特徴的な3回蒸留法により軽い味わいが特徴的。豪快なラフロイグの後では目立たなくなって損をしたかもしれません。これだけ別に味わってみたい気がします。

 そして山崎。ウェルカムドリンクの印象と同じで、落ち着いていて繊細。ワインでも日本酒でも、酒はその土地の料理に合わせて造られるものですから、山崎が和食にぴったり合うのは当然。線は細いですが長くてきれいな余韻が印象的です。この日の評価は2位。まあ、ウィスキーを飲みつけてない初心者の印象ですし、酒の評価は食事などのTPOあってのものなので、一般の方が様々な状況で飲まれる場合にはほとんど参考にならないと思います。

 次はより風味が際立つハイボールの試飲。

 おつまみも出してもらえました。

 最後にブレンドウィスキー「響12年」の2014年サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションの最優秀金賞を記念したビデオを見て、その試飲もありましたが、もう帰りの時間が迫っていましたし、この頃になると程好くアルコールが回ってきて、細かい風味の違いがよくわからなくなってきてましたので、評価は割愛。サントリー山崎蒸留所とユニーの皆様、楽しませて頂きありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その5)

2015年02月06日 | 極楽日記(日帰り)

 単式蒸留器は要するに銅のヤカンのようなものです。下で火を炊いていて、ヤカンを加熱して蒸気を集め、冷やして再度液体にします。水とアルコールの沸点の違いから、最初ほどアルコール濃度が高く、またアルコールに溶けやすい揮発性の成分が多く含まれています。どの程度加熱したときの蒸気を回収するかで、ウィスキーの風味は大きく違ってきます。これは職人の知恵と経験によるのですが、大雑把に言えば、最初の揮発性の強すぎる成分はウィスキー向きではないので香料などに利用し、また後の方の成分も水溶性のタンパク質などが多く含まれ、雑味の原因になるので除外します。

 覗き窓から煮立っている様子が見えます。温度管理は非常に厳密なものなので、温度変化を遅らせるために蒸留器を湯煎に掛けて間接加熱する蒸留所が多いそうですが、山崎では敢えて自由度の高い直火加熱を採用しています。温度上昇の立ち上がりを様々に設定することで、他の蒸留所よりも多様な原酒を造っておくことが後のブレンドの幅を広げるからです。

 滔々と流れ出る70度の原酒。樽で熟成していないので色はありません。

 蒸留が終わったら貯蔵つまり熟成に入ります。

 樽はわずかながらアルコールなどの分子を通過するため、貯蔵した原酒からはアルコールが少しずつ抜けて、液量も減っていきます。いわゆる「天使の分け前」です。

 12年物だとこれ位。液量が減ると同時に樽の風味成分が溶け込み、濃縮されます。

 樽にもいろいろな種類があります。主流はホワイトオーク材で、木材を北米から輸入して樽を組み立てる以外に、アメリカでバーボンウィスキーを仕込んだものを買い取って使います。バーボンには新しい樽の強い風味が欠かせないのに対し、日本のウィスキーではもっと落ち着いた風味を狙っているため、バーボンの樽のお下がりはちょうどいいのでしょう。今では本場スコッチもバーボンの樽を使っているそうで、バーボンなくしてスコッチは成り立たないという逆転現象が起きています。

 こうして適度に中を焦がすのもウィスキー造りの大事な要素。

 見渡す限り並んだホワイトオークの樽。現在のストックは80万樽。大昔のテレビCMで「100万樽」とか言ってたような気がしますので、少し減ったのかもしれませんが、それにしても膨大な数です。山崎だけでは貯蔵できないため、八日市に広い貯蔵庫があり、そこに樽工場も併設されているそうです。

 時が来るまで何年も静かに眠り続ける樽。30年前に読んだ本(日本消費者連盟「ほんものの酒を!」)では、当時「オールド」とか「ローヤル」の販売が絶好調だったサントリーは、需要を満たすために熟成期間の短い、いわゆるベビーモルトの状態で出荷しており、公的機関が3年の熟成を担保しているスコッチや、少なくとも2年は熟成しているニッカのウィスキーの方が質が良いなどと書いてありました。もちろん好みはあるでしょうが、父も「同じ値段ならニッカの方が旨い」と言ってたものです。本を全面的に信頼する気はありませんが、当時のサントリーは広告、販売に異常なほど注力していた会社だったので、そんな批判も丸っきり的外れではなかったでしょう。その後のスコッチの関税引き下げや消費者のウィスキー離れが大打撃となり、サントリーも海外市場を狙って量より質、広告より品評会での実績を重視する姿勢に変わった、と思われます。ビールだって、当時ペンギンのイラストと松田聖子の歌で売っていた缶ビールと、今のプレミアムモルツは別物で、とても同じ会社と思えませんからね。

 こっちの黒塗りの樽はグレインウィスキー。ヤカンのような単式蒸留器で製造したモルトウィスキーと違って、効率のいい連続蒸留器で蒸留したもの。ヤカンで1回1回沸かすものと、湯沸かし器でお湯が連続して出てくるものの違いです。お湯はどっちで沸かそうがたいして変わりませんが、ウィスキーでは風味と個性のあるモルトに対して、グレインはあっさりした風味になります。グレインもこうやって熟成させますが、風味が物足りないので単独で商品にすることはあまりなく、モルトとブレンドすることで一般的なウィスキーになります。高級なシングルモルト、あるいはピュアモルトに比べると安価で均一なウィスキーを大量生産しやすいため、庶民的なウィスキーはブレンドです。ブレンドだからまずいか、と言うとそんなことはなく、生産量の多い有名ウィスキーの多くはブレンドです。よくできてはいるのですが、メーカーお仕着せの「定食」に飽き足らない人が個性を求めてシングルモルトに走るわけです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その4)

2015年02月05日 | 極楽日記(日帰り)

 今回のテーマはウィスキーの生産工程を知ることと、シングルモルトウィスキーの基本的な味わい方です。高価なシングルモルトは普段飲みつけませんので、シングルモルト相互の比較となるとなかなか家庭では機会がないでしょう。バーに足繁く通うという手もありますが、時間と資金が十分に注ぎ込める独身貴族専用です。こういう機会は貴重なので有難いです。

 まずはウェルカムドリンクとして「山崎12年」の水割り。ウィスキー1に対し水が2.5。水は名水として知られる山崎の天然水。

 サントリーのサイトに作り方の紹介がありますように、溶けにくい品質のいい氷を少な目にグラスに盛ってくるくる回し、グラスを冷やすと同時に氷の角を取ります。ここで出た余分な水を捨て、ウィスキーを注いだら手早くかき混ぜ、残りの氷と水を注ぎます。

 水割りの作り方もためになるのですが、それ以上に「山崎」には驚きました。私のつたない記憶にある、十把一からげの「ウィスキー臭」と違って、ほのかですが果実香とかヴァニラの香り、トーストのような香りが感じられて繊細な風味がある上に、水割りで飲み下した後の余韻がずーっと尾を引きます。これは和食専門店の上品なだしを連想します。決して出しゃばらないんだけど、薄めてもなお伸びる吸い物みたいな。なるほど、これなら「山崎」は和食に合うだろうという気がします。

 まあ、半分は講師の解説に暗示を受けたのかもしれませんが、一応ワインは通信講座を取っていたこともあって初歩のテイスティングはわかるので、その経験を動員すれば解説の内容には納得できます。こんな体験は初めてですね。「山崎」が飲んだことのない味なのか、それとも私のウィスキーの飲み方が間違っていて、おかしな偏見を持っていたのか。恐らく両方でしょう。若い頃は、ウィスキーと言えば「男の酒」というイメージが強くて、ストレートで飲むのが本物だとか、ボトル1本空けてこそ男だとか、馬鹿な情報ばかり耳に入ったものです。馬鹿をやった反動で、生理的に長らくウィスキーを避けていたわけです。不幸なことに、ウィスキーを上品に嗜む大人が周りにいませんでした。

 こうしてウィスキーへの興味がいやが上にも高まったところで工場見学が始まります。写真撮影は自由。ビデオは規則により禁止。

 まずは仕込みと発酵から。

 巨大な金属の円盤に圧倒されます。これが仕込槽。酵母は糖分を原料としてアルコール発酵しますので、材料には糖分が必要です。ワインは原料のブドウに糖分があるのでそのまま発酵させればいいのですが、ビールやウィスキーの原料である大麦はデンプンが豊富な一方で糖分は少ないので、そのままでは発酵しません。そこで湿った温かい環境に置いて発芽させると、麦がデンプンを分解して糖に変える酵素を自分で作ってくれます。これで糖ができるわけです。

 清酒ではコウジカビを使って米を分解し、麹つまり糖度の高い甘酒を作ります。焼酎では原料が多様ですが、やはり麹を作ってから蒸留でしょう。最初から糖分のある黒糖焼酎やラムでは不要かもしれません。その昔は、人間の唾液を使って米から糖を作っていたと聞きます。ご飯を噛んで唾液と混ぜ、唾液の消化酵素でデンプンを分解するわけです。ご飯を噛んで酒の仕込みをする動詞「噛みす」が「醸す」の語源だそうです。

 ウィスキーブームなので今は生産量を増やしていて、巨大な仕込槽はほとんど休む暇がありません。

 通路の反対側にあるこれが発酵槽です。酵母が糖を分解してアルコールを生産します。ここまではビールとほぼ同じ工程ですが、ウィスキーでは味わいを増すためにアルコール発酵だけでなく乳酸発酵もさせることが違います。もちろん発酵条件や酵母の種類なども細かく違っており、それぞれに適した工程が導入されています。

 いよいよ蒸留室。何せ蒸留所ですからこれが心臓部。

 薄暗い中にずらりと並ぶ蒸留装置。こちらは一次蒸留。

 そしてこちらが二次蒸留。つまり2回蒸留してウィスキーの原酒を作ります。

 蒸留器の形は1個1個違います。形が違うことで微妙に蒸留の条件が違ってくるため、できる原酒の味も違ってきます。試すことはできませんが、ブレンダーの方によれば「誰にでもわかるほど」の違いが出るそうです。サントリーでは意図的にいろいろな形の蒸留器を用意することで、いろいろな性格の原酒をストックして、ブレンダーの調合の自由度を高めているのだそうです。原酒の種類は山崎だけで70種、白州を入れると100種類以上ということで、経営規模の小さい本場スコットランドの蒸留所を圧倒しています。この多種多様な原酒を巧みにブレンドすることでウィスキーの設計に幅が出て、近年国際的な品評会で最高位の常連となるポテンシャルを手に入れたのです。つまり企業の総合力ということですね。何だかトヨタを連想する話です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その3)

2015年02月04日 | 極楽日記(日帰り)

 狭い塔の島地区ですが、古い歴史があります。長らく平家方に従って清盛の信頼を得ていた三位頼政が、以仁王の令旨を奉じて反乱を起し、追討軍と戦ったのがこの地。平氏の本拠たる京都で反乱が成功するとは元より考えられないことで、源氏の棟梁として七十歳を越えていた頼政と、後白河法皇の第三皇子であった以仁王が、いわば捨石となって蜂起したものです。以仁王の令旨は実質的に後白河法皇の令旨であり、追捕された折にも後白河法皇の責任問題をかわすことができる、という苦肉の策と思われます。

 ダムの放流のためごうごうと音を立てて流れる宇治川。橋の上は冷たい風が吹き付けて身も凍る寒さ。今回は室内のイベントなので、あまり防寒に気を遣わなかったものですから。

 朝霧橋を渡って対岸に。

 宇治神社は応神天皇の皇子で、仁徳天皇の異母弟である莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)を祭ります。兎道(うじ)は宇治の古い言い方。古くは宇治川を兎道川と書いたそうです。

 兎がシンボルなのか、水盤の形がユニーク。

 損傷して読みにくい石碑。

 喜撰法師の歌です。この傷はわざと字のところを狙って付けていますね。酷いことをする。

 宇治神社の本殿は重要文化財。もう少し山道を登ると世界遺産の宇治上神社があるはずだったのですが、不案内で時間も限られているので断念。塔の島の石塔も目に入ったかもしれませんが、まともに見ていません。予備知識の不十分な観光なんてこんなものです。「少しのことにも、先達はあらまほしき事なり」(徒然草五十二段)。

 朝霧橋のたもとに源氏物語の宇治十帖を表したブロンズ像がありました。男の方は薫でしょうけど、女の方は八の宮の三姉妹の誰なのかわかりません。八の宮は栄達叶わず市中から宇治に隠遁した没落貴族で、兄の仁徳天皇の影に隠れて不遇だった莵道稚郎子がモデルになっているそうです。

 すっかり冷えてしまったので観光センターで出発まで暖を取ることにします。

 こんな誇らしげなポスター。

 日帰り旅行の割に前置きが大変長くなりましたが、やっと山崎に到着しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その2)

2015年02月03日 | 極楽日記(日帰り)

 鳳凰堂の屋根の造りも非常に凝ったものです。中堂で見ると二段式の垂木の下側が角材、上が丸棒の地円飛角(ちえんひかく)なのに対し、

 隅楼では上下共に角材を使っています。肘木などの組み方も複雑で装飾的。

 これがちょっと面白い風景。順番待ちをしていた拝観客が中堂に入場するところですが、こうして見ると中堂と両側の翼廊は繋がっていません。つまり翼廊から入場して高い床の上を歩いて来ても、中堂に入れないのです。段差もありますので、飛び降りないといけないですよね。更に翼廊の床から天井は三尺(90cm)しかないため、立って歩けません。つまり左右の翼廊に実用的な機能はなく、装飾のための建物なんです。

 鳳翔館で国宝のオリジナル鳳凰や雲中供養菩薩像を見学して外に出ると、こんな洒落たカフェがありました。時間の都合で入れないのが残念。

 メニューも参考にします。

 昼食はツアーで手配してくれました。この旅館の左に見える喜撰茶屋です。

 茶蕎麦とか柴漬けとか、京都らしいお昼です。ツアーの性格上、子供がいないのでこれで正解。

 風が強くて体が冷え切っているので、温かいせいろ蒸しが有難いです。

 すぐ前が喜撰橋。この位置では宇治川が、中洲である塔の島により宇治川本流と塔の川に分かれています。喜撰橋は塔の川に架かる橋です。

 冬なので観光船は休業中だと思います。

 防災目的で河川を改修していました。川底を掘り下げるのが一番の目的ですが、一連の工事で桜並木の伐採や、塔の島の形状変更もあり、景観を損なうとして反対運動もあるみたいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大人の遠足 山崎蒸留所見学ツアー(その1)

2015年02月02日 | 極楽日記(日帰り)

 発端はこれでした。日頃ウィスキーはあまり飲まないのですが、極楽妻の応募した懸賞が当たって山崎蒸留所を見学することに。蒸留所やらワイナリーやらは興味があったのですが、家族旅行の行き先になりにくいのでこれまで縁がありませんでした。

 バスが名古屋から東名阪、そして新名神に入ったところから吹雪になり、休憩した土山は真っ白。これで無事に山崎まで行けるのかと危ぶまれました。

 こんな天気は誰も想定してなかったようです。

 鯱バスでは車両に武将の名前を割り振っていて、このバスは高虎だそうです。藤堂家の津藩があったのはこの近く。

 幸い、次の休憩地の宇治に着く頃には雪は止んでいました。宇治ときたらやっぱりここ。

 去年改装なったばかりの世界遺産、平等院鳳凰堂です。

 目にも鮮やかな朱塗りの柱が水面に影を落とします。実に優美。

 損傷の激しい鳳凰はミュージアムの鳳翔館で展示されており、屋根で羽ばたくのは二代目です。

 花の季節だとまた格別の美しさでしょうね。

 内部拝観は混んでいたのでまた次の機会に。本尊は社会の教科書にもある定朝作の阿弥陀如来像。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おばけ屋敷のパーティー

2014年10月27日 | 極楽日記(日帰り)

 名東区極楽の住宅メーカー、フロンヴィルホームズ名古屋さんの長久手展示場にお邪魔しました。ハロウィンのイベントです。

 このモデルハウスはどこかお化け屋敷みたいな雰囲気があって、今回はその路線で遊んでみようということらしいです。

 間取りは北米の邸宅を縮小したような感じで、曲線を描くリビング階段が印象的です。

 マーヴィン(多分)の飾り窓から見える秋の雑木林はなかなか楽しめます。

 お菓子のトッピングで遊ばせて頂きました。

 出来上がりはこんな感じです。

 子供部屋に隠れているお化けを探すとお菓子がもらえます。

 遊ばせて頂きありがとうございました。この子が大きくなったら住宅でお世話になれるかも(^_^)ニコニコ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ふるさと全国県人会まつり2014

2014年09月09日 | 極楽日記(日帰り)

 恒例の県人会まつりに行ってきました。

 目当ての一つだった中津の唐揚げは売り切れ。この後販売を再開していましたが、イベント用なのか、スナックみたいな分量の少ないセットしかなかったので買いませんでした。もっといろいろ選べるといいんですが。

 暑いので高地のアイスクリンを買いにいく極楽息子(大)。

 季節柄、冷たいビールとつまみがよく売れていました。

 主催の読売新聞のブースでは錦織選手の活躍がトップニュースでした。

 いろいろ見て回ろうと思っていましたが、喉を潤そうと焼酎のロックを少し貰ったら、足が止まっちゃいました。

 暑い中をご苦労様な着ぐるみのキャラクター。名前はわかりませんでした。

 福井県小浜市の「さばトラななちゃん」。

 秋田県の「スギッチ」。

 徳島生まれなので、阿波踊りは毎年楽しみです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

干潟の生きもの発掘調査隊

2014年07月02日 | 極楽日記(日帰り)

 開発の進んだ名古屋港地区にぽつんと残された貴重な保全地区、藤前干潟にやって来ました。

 活動の拠点になる稲永ビジターセンターです。この辺はほとんど行ったことがないので道に迷いました。

 周りは臨海工業地帯です。藤前以外の干潟は、江戸時代の干拓やその後の埋め立てでほとんど消滅してしまいました。

 まずは簡単な説明から。

 長靴に履き替えて干潟調査に出発します。

 初心者でもできる簡単な調査で、決められた大きさの枠内の泥を採取して、その中の生物を記録するもの。何が見つかるのかお楽しみ。

 どうしても、地道な調査よりは動く蟹の方が興味を引きます。

 バケツで持ち帰った泥をふるいに掛けて、生物を探します。

 何が見つかったのかな。

 ふるいの残渣をバットに空けて、ピンセットで小動物をつまみ出します。画面がややソフトフォーカスなのは、たまたま持っていったバリソフト85mmに交換したからです。フィルム時代は使い易い長さでしたが、α200のAPS-Cサイズだと望遠の135mmに近い画角になってしまい、出番が大幅に減っています。フルサイズの高級機は手が届かないので、しばらく我慢するしかありませんね。

 ヤマトオサガニや小さな貝が主な住民のようです。

 カウントした生物について各班で発表、比較します。

 協力してくれた生物には干潟に帰ってもらい、今日の調査会は終わりです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

長久手温泉ござらっせ

2014年05月08日 | 極楽日記(日帰り)

 今年の連休は近くでのんびりと過ごしました。長久手の温泉施設ござらっせです。この日は男が2階「天の湯」、女が1階「地の湯」でした。カレンダーによると毎週交代するみたいです。5月5日なので露天が菖蒲湯になっていました。息子たちも露天風呂や打たせ湯などの温泉を堪能してお肌がすべすべ。

 駐車場を挟んで向かいにある「あぐりん村」では子供向けに「ふれあい動物園」を開催。周りが騒がしいので迷惑そうな鷹。形態からは南米原産のハリスホーク(モモアカノスリ)のように見えます。集団生活する種類なので、慣れやすくて比較的飼いやすいそうです。

 亀は餌さえ貰えば周りは気にならないみたいです。

 こっちも一緒かな。

 白蛇は神聖なので鳥居付き。一緒に写真を撮るのは300円。

 あとは小動物が少々。ウサギはいいですけど、鶏は不用意に近づくと危ないですよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉賀池湿地

2014年04月07日 | 極楽日記(日帰り)

 尾張旭市にある吉賀池湿地に行ってきました。

 面積3,636平米。ちょっとした学校のグラウンドほどの小ぢんまりとした湿地で、高い金網に厳重に囲まれており、年に5回の一般公開日のみ入場できます。それだけ存続の難しい貴重な生物が保存されているということですね。道路標識も皆無で、迷った末にナビを頼りに何とかたどり着くことができました。

 こういう木道の風景は尾瀬などの有名な湿原を連想させます。尾瀬の特別保護区は8,690haもあるので、面積では2万倍以上も違いますが。

 風が強くて少々肌寒いですが、奥の森で鶯が啼き交わしていて春の気分を盛り上げてくれます。

 一見、手入れの悪い芝生ぐらいに見えますが。

 よく見ると可憐な青い花がたくさん。小型の竜胆(リンドウ)の群落です。竜胆は一般的に秋の開花ですが、これは春に開花する春竜胆。

 竜胆は花の形に特徴があって、古くから絵画や図案の材料として愛好されています。有名なのは源氏の家紋である笹竜胆。

 日が当たらなくなるとすぐに閉じてしまいます。この日は朝方までぐずついた天気でしたが、その後回復して幸運でした。

 季節によっていろいろな湿生の草花が楽しめるようです。

 あまり混んでいなかったし、鶯も竜胆も楽しめました。ちょっとした山歩き気分になれるのはいいですね。関係者の皆様、ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日進市体協まつり

2014年02月12日 | 極楽日記(日帰り)

 極楽息子(小)が日進市体育協会のイベントに参加してきました。

 場所は日進市スポーツセンターです。名鉄豊田線の日進駅からは少し距離があり、名古屋の東部からは自動車が便利です。広い駐車場は無料でした。

 日頃なじみのないスポーツを体験する日なので、できるだけ多くのスポーツに触れることが推奨されています。

 まずは体育館でバドミントン。指導の人に打ってもらって見る見る上達します。

 真面目にやるときついスポーツですね。

 続いて卓球。慣れないとバドミントンほど気持ちよくは打てないかな。

 最後に意表をついてレスリングです。タックルで相手を倒す練習ですが、姿勢を低くするのが難しくて、なかなか決まりません。受けてくれるのは日進レスリング倶楽部の皆さんです。

 ブリッジの稽古です。これも慣れてないと難しそう。

 次は押さえ込みなんですが、えーと、どうやるんだっけ?

 そうそう、これが袈裟固めですね。体を使うのは楽しいことですし、使い方を身につければ事故や怪我にも強くなります。テレビのレスリングや相撲も楽しめるようになるし、いいことが多いです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月祭潜入記(後)

2013年10月01日 | 極楽日記(日帰り)

 中学部は夏休みに作った工作物の展示が主体。これは粘土細工に彩色したもの。

 こっちは絵手紙なのかな。

 昆虫のスケッチですね。美術じゃなくて理科の観察図なので、美しさよりも構造が正しく図示されているかどうかが要点になります。これだけ大きいと全体のバランスが狂いがちなので簡単じゃありません。

 手軽に東海生になれるコーナー。こんなことしなくても、家で制服借りて撮ればいいだけなんですが。

 縁起物として毎年人気の「東海もち」とポン菓子の「ポンと合格」。受験予定の人に喜ばれるそうです。

 バザーで購入した、缶ビールのエクストラコールドクーラー。2010年にアサヒビールがキャンペーンで提供した品で、食塩水をフリーザーで凍らせて寒剤とし、4℃のビールを零度以下まで冷やします。室温のビールを4℃まで冷やすクーラーと形状は似ていますが、目的は異なります。

 この品は説明書と、食塩水計量用の器具が欠品しており、それで安く出ていたようです。ネットで調べると「17gの食塩を溶かして200gの食塩水にすると1回分、つまり附属のシリンダー4本分の食塩水になる」ということらしいので、そう難しくはありません。バザーではラジコンのヘリウム飛行船が出ていて興味をそそられたのですが、ヘリウムガスの値段を考えて見送りました。

 これも力作だけどプリンタ出力だよね。便利な時代ですわ。

 さて堪能したかな。興味があったら頑張って入学してね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月祭潜入記(前)

2013年09月30日 | 極楽日記(日帰り)

 東海学園(中学、高校)の学園祭である9月祭に潜り込んで来ました。会場前から門前は長蛇の列ができていました。なかなかの規模ですね。

 高3は模擬店で飲食物を売ることになっているみたいです。チヂミや焼きそばの宣伝スタッフがあちこちにいました。

 巨大な立て看板は美術部などが制作したそうです。準備は大変だったでしょうね。もっとも昔みたいな手描きじゃなくて、プリンタ出力サービスを利用していると思います。

 早速あれこれ買い込んで食べています。

 数学研究会の問題に挑戦。高学年用の問題しかなかったので、題意がわかりにくかったかも。

 ジブリのコーナーは喜んでました。

 カオナシも好きなキャラクターのようです。

 1年I組の展示は担任の先生でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岩崎城立ち寄り

2013年08月28日 | 極楽日記(日帰り)

 極楽息子(大)の宿題の資料調べに岩崎城へも寄ってみました。駐車場が広くないので、イベントで人が多いと停めにくいかなと心配でしたが、この日は何もなく空いていました。元々が小城なので公園としては規模が小さく、控え目な展望台としか認知されていないのでしょうか。

 古地図みたいな描き方になっていますが、今の岩崎城の地図です。元の天守閣は今より少し右奥の、「古城の碑」とある位置にあったそうです。小牧長久手の戦いで激戦地になり、城を預かる丹羽勢は小勢ながら奮闘し、羽柴方の池田勢を大いに悩ませ、岡崎攻めの時間的余裕を失わせた末に落城。その後廃城となり長らく省みられませんでしたが、1987年に鉄筋コンクリートで再建されました。元の遺構などが残っていないため、再建天守閣に当時の資料はほとんど展示されておらず、日進市の歴史資料や児童の絵などが飾られています。

 この辺りは尾張の織田と岡崎の松平の勢力がぶつかる地方だったようで、岩崎城も一時は織田方が支配するものの、名将とされた家康の祖父、松平清康がこれを奪い取り、その後松平のお家騒動で清康が憤死したために松平の勢力が減退。その隙に城主となったのが丹羽氏のようです。小牧長久手の戦いでは徳川方勝利のきっかけを作り、岩崎城は失うものの功績を賞され、各地を転封されながらも大名として江戸時代を生き抜き、最後は播磨国三草一万石として明治維新を迎えます。

 各地を転封、と言うと幕府に警戒されているみたいですが、その逆に丹羽家は譜代大名の中でも幕府の信用が厚く、参勤交代を免除された定府(じょうふ)大名であり藩主はずっと江戸住まいでした。領地がどこにあろうと江戸表で将軍家の側近として気楽な生活ができたわけですから、石高以上に大事にされていたということです。

 天守閣から見える資料館。資料も古戦場の資料館に比べると控え目で、宿題には物足りませんでした。入場無料ですし、たいした資料でもないのに内部撮影禁止も疑問。小牧長久手の戦いを再現したジオラマも、老朽化したエルモのフィルム映写機の画像や音がすっかり劣化しており、もう少し手を入れる必要があると思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする