雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

こんな時にこんな所に行くべきでは…

2015-05-10 00:20:38 | 撮り鉄日記

 省モハ1035改め、大井川鉄道モハ301製作の参考に実車取材、と思って連休中に金城ふ頭に行って来ましたが、小雨交じりの中を入館1時間待ちだし、館内も混雑して思うように撮影出来ないし、体調をおかしくして後まで引きずることになるし、それでもって思っていた成果が得られたか、と言うと、肝心な部分(電気側床下)が見られず散々な結果でした。

  

電気側に出入り出来るようにホームが設置してあるのは事前調査済みでしたが、

ホームと車輛の隙間が転落防止のためアクリル樹脂板でブロックされており、隙間からの覗き見すら許さない鉄壁の守りです。ここまでやる必要あるのでしょうか?

  

最初期の電車用総括制御システムであるMコントロールの接触器箱やダイナモーター(発電動機)等、この電車の技術的特徴の中核たる部分をわざわざ見せない展示方法に疑問を感じます。曲がりなりにも、「博物館」であるのだから、総括制御を如何にして実現したかの概要の解説と共に、主要機器は蓋を透明なものに付け替えて内部構造が伺える(更に言うなら、外部電源で単位スイッチの空ノッチ動作程度も)展示が欲しいところです。

あとDT10台車には主電動機は付いているのか?と疑問に思っていましたが、一応付いています。聞くところによると同じく大井川で廃車になっていた旧岳南のモハ1105のを奪い取ったそうですが、それが事実なら付いている主電動機はMT15ですよねぇ? オリジナルのMT4(GE244A/芝浦SE102)は大井川では台車と共に名鉄モ3300の車体と組み合わされた後処分済み、最後まで現役だった一畑デハ70形も復元時には廃車済み、後に解体された栗原M181から持ってこれば完璧だったのでしょうが、これだけは仕方ないのでしょうね。

  

折角だから大部分が見れる空気側を観察。GEのロゴが浮き出された空気圧縮機が目を引きます。形態的には後の省制式AK-3の源流ですよね。

TDKの旧いパンタグラフ、大井川末期にはとうに失われていたので、どこの何から調達したのでしょうか?

箱型のジャンパ線収め、弘南鉄道など雪国の電車では後年まで賞用したところもありましたが、流石に昨今は見なくなりました。カプラーはシャロンとかの舶来モノかと期待して見てみましたが、普通の柴田式でした。

   

2階デッキから屋上を観察。作用管はともかく、母線はどこに? ヒューズ箱がパンタの横に付くのも近年の電車には見られない特徴です。

  

室内を観察。運転台を撮るの忘れた…

東の大宮もそうですが、全体的に、他の分野の博物館と比べても、お子様向けレジャー施設と言う印象が拭えない感じがします。企業博物館として収益を重視するとこうなっちゃうのかなーと言う感じですが、これだけの貴重な史料を集めて大規模にやっているのに、民鉄の東急や東武の博物館の方が規模的には小さくても、内容的には頑張っているかなーと思います。西の梅小路もこんな感じになっちゃうんでしょうね…


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