雪うさぎのJunk Yard

へタレ地方私鉄モデラーの独り言と撮り鉄日記

幻の3番線(1)

2014-01-13 20:39:14 | 撮り鉄日記

 電鉄魚津駅ビル亡き後、地鉄の半廃墟駅として前から車窓で見て気になりつつも、訪問の機会を逸していた中滑川駅ですが、遂に先日解体工事が一部で開始されたという知らせを受け、完全に撤去される前に見ておかないと、と言うことでやっと訪問が実現しました。

 

市街地にあるのに、休日の夕刻は本当に寒々しく寂しいホーム、時折隣の北陸本線を疾走する特急電車の音が響き渡るのが余計に侘しいです。出口はこの狭い地下通路だけなので、バリアフリー的には最悪な構造ですね。事実、改良工事計画では地下道は廃止され、構内踏切が設置されるそうです。

  

地下道を通って改札をくぐるとこんな光景が、休日は無人化され誰一人いません。人が集うという機能が失われると、ハードがなまじ立派なだけに余計哀愁が漂います。

  

看板やベンチの類も昭和で時の流れを止めてしまった様です。「レンタカー」にいちいち「貸車」と注釈を付けなければならなかったのっていつの時代だ?

地下道入口の天井パネルが崩落したままで放置されています。電車に乗るためには必ず通らなければならない場所でこれは無いぞww。

駅事務所の奥の薄暗い空間の先は…

この駅で唯一、現代を感じさせるIC改札機、但し無人時は停止中。神鉄の無人駅でも自動改札は普通に稼働しているのだから、無人でもこれ位は稼働させとけば?とも思うのですが、電車に端末が搭載されているのだからまあ良いのかな。

アーケード街の倒産したスーパー側は解体工事のため封鎖されています。一昨年までクレープ屋(地元では結構有名な店らしい)が営業していましたが、移転したので現在は1店もテナントはありません。

   

駅以外は機能を停止してから十数年を経ていた電鉄魚津駅と違い、こちらは数年前まで一応機能していたので、寿司屋の店内はまだ備品もそのままだったり、まだ生々しさが残ります。トイレも潔癖な人なら絶対使えない?電鉄魚津のとは違い、バリアフリー対応の現代的なものに改装され、一応管理されペーパーも備え付けがあるので、安心して?使えます。

出入り口からして薄暗いというか、本当に暗い! ここからして地方公共交通の経営環境の厳しさが伺えます。(つづく)

(2014年1月3日 富山地鉄本線 中滑川駅)


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