まあ折角ここまで来たのだから、モハ1035だけでなく他の車輛も見ていきますか、と言うことで。ただ体調が宜しくなかったので、最後までじっくり見る元気無し、新幹線の方は結局スルーですし。
クハ111や165系、嫌と言う程、散々お世話になった東海道の「顔」ですね。当時（1990年代半ばまで）は東京から東海道の普通電車を乗り継ぐと延々同じ113系のボックスシートだったので、中京快速の311系や、米原からの新快速の117系や221系の転換クロスが嬉しかったものです。今は静岡県内東海道線完全ロング化でもっと地獄ですが… 大垣夜行のサロ165に初めて乗った時、磨りガラスに「グリーン車」の透かし彫りがあるデッキ仕切り戸に赤いモケットのリクライニングシートのゴージャス感が堪りませんでした。
元茨城交通湊線の「キハ11」がここにあって、JR東海の「キハ11」が湊線に転籍と言うのもまた奇遇ではあります。
多くの人が言う「仕上がりが綺麗過ぎるのが最大の不満」なのはさておいて、やはりけったいな電車です。しかしこの電車から学んだ様々な事があって、今の鉄道があるのだと思うと感慨一入。今これから最も学ばなければならないのは、「この様な電車を造らねばならない背景が何故生じたか」に尽きるのではないかと。
乗る、撮るチャンスなんて考えてみれば結構あったよな…と後悔しても既に遅し、だったのが飯田線のクモハ12041。事業用然とした顔つきに、最初はJRマークがべったり貼ってあったものだから敬遠していたら、何時の間にか走らなくなり…考えてみれば当時でもそこそこ長距離をそこそこ飛ばす釣り掛け電車として貴重だったのですが。天井を配管が這うあたり事業用電車の面影が伺えます。
これが牽く旧客も結構普通に走っていたんだよな…今走ったらパニックになるでしょうが。東のEF55同様、結局蒸機以外の動態保存は長続きしないというジンクスを裏付けてしまった様なのが悲しいです。
