さて、公立学校の小中高生さんは、夏休みに入ったようですね。
久喜プラネタリウムでも夏休みに合わせた投影スケジュールとなりましたが、私自身はまだ一般投影番組を見ていなかったりしますので、昨日見てきましたよ。
「今月のテーマ番組」は「世界の七夕と北欧のたなばた?物語」なのです。
「たなばた」と言うと「日本独自」と思われている方も多いでしょうが、元は「中国」からだったりするんですよね。しかし最近は、日本と中国だけどワケでなく、世界各地で「たなばた」が行われているそうでして、今回の番組ではその「世界の七夕」事情が紹介されています。
内容としては日本以外の七夕祭りの紹介と今回の番組のメインである「北欧のたなばた?」の話ですね。
まず、日本以外の「七夕」ですが、こちらは「日本人街」での七夕となり、「ブラジル」や「サンフランシスコ」などの「日本人街」で行われている七夕まつりですね。「ブラジル」ですと、南半球と季節が日本と逆転するので、「真冬に七夕まつり」をすることになっちゃうんですね。
また、日本以外の七夕と言いますと、発祥の地である「中国」では物語としては日本と変わりませんので、その「織姫と彦星」の関連性から日本のバレンタインデーと同じような行事になってしましており、コレは周辺国である韓国や台湾でも同じような行事になってしまっているようです。
そして、「北欧のたなばた?」ですが、こちらは「フィンランド」に伝わる話で、生前仲の良かった夫婦が死後「星」となったのですが、離れ離れになってしまったため、「星を集めて橋を作って会いに行く」という流れの話で、千年かけて星の橋を作り、「シリウス」の近くで夫婦の星は出会い、いつまでも輝いており、星を集めて作った「橋」が「天の川」となった。との事で、「どの星」かは明確にされてもいませんし、シリウスの近くで並んでいる一等星もありませんから、どの星なのかは見当をつけるのは難しいのです。
番組内では、フィンランドの星空、「北緯70°」の空を再現し、七夕の時期の「北緯70°」では「白夜」となるので、当然夜になっても星を見る事はできません。なのでこの話は「冬」での話になるわけですね。
ただ、解説員さんと話したのですが、この「夫婦の星」はもしかすると「おおいぬ座」の「頭」を構成している星ではないか?という事で、「シリウス」が鼻先となり頭の星として2つ結んで「おおいぬ座」の「頭」となります。ただ、「北緯70°」では「シリウス」は地平線近くなので「おおいぬ座」のを結ぶことはできないのですよ。そう考えるとあながち間違いではなさそうな気もしますね。
それでは、本日の登場人物は「プラネタリウム」な話題でしたのでこの方です。「プラネタリウムの妖精」を名乗っている「天元界 天象運行監視室 第二区域局」所属の「天象精霊」である「カスミ・アウロラ・タマノイ」さんです。日本以外にも七夕は行われているようで、「カスミ」さん、得意げに教えてくれるようです。