こたなたよりこんなこと

「登場人物」と「人物設定」は「フィクション」です。人物・企業・団体は実在のものとは関係ありません。

「千葉時代」に命名されるのかしら?

2017年06月10日 | 天文・科学

 「方位磁石」は「N極」が「北」、「S極」は「南」。コレは常識ですね。でもこの「北がN極」と言うのは「恒久的」では無く、過去360万年の間で「11回も逆転」したことがあるのですよ。最近だと「77万年前」に起こったといわれており、原因は謎なんですよね。

 では、この「地磁気の逆転現象」は何でわかったのでしょうか?コレは「地層」を調べその時の堆積物が「地磁気の影響でどちらを向いていたか」で決められるようで、その状態が良い場所がなんと「千葉県市原市」にあるのですよ。

 そこは「千葉セクション」と呼ばれ、「小湊鉄道 月崎駅」近くの「田淵会館」なる「公民館」から歩いて500m程度の所に「地球磁場逆転期の地層」があるのです。

 この地層は「77万年前」に降った「火山灰」の層があり、その辺りは「現在と逆向き」で地磁気が観測され、その少し上では「ふらふらとした状態。さらに上になると「現在と同じ」になっているようで、このことから「磁場逆転が変化が観測できる」と「地質学会」では高評価の場所になっているのです。

 よく「ガンブリア紀」とか「三畳紀」「デボン紀」「ジュラ紀」「白亜紀」「第三紀」「第四期」など「恐竜の図鑑」を見ていると書いてありませんか?アレは「地質学的に大きな変化を伴った地層を境に時代分け」をしており、大抵はその「基準地層」のある場所の「地名」がつけられているので、この「千葉セクション」が「国際標準模式地」として登録され、それを表す「ゴールデンスパイク」が打たれると「千葉時代」、「チバニアン」が誕生するのですよ。

 ちなみに「国際標準模式地」は全世界で65箇所。「一つの時代区分でゴールデンスパイクが打たれるのは世界で1箇所」とここ最近増殖している「世界遺産」と比較すると条件はとても厳しく、なおかつ「世界的に呼称」される事になるのですから、コレはスゴイ事なんですよ。 

ただ、現時点で、「確実に選ばれる」ワケではなく、「イタリア」で2箇所が候補地に上がっており、下馬評ではイタリアが優位と言われているとか…。でもどちらになるか解らない状況ですからね。今年の8月に行われる「万国地質学会議」にて採決されるそうです。

 ただ、日本に住んでいると「千葉時代」と聞くと「どんな時代?」と思ってしまうでしょうね…。

 この「地球磁場逆転期の地層」見に行ってみたいですよ。

 それでは本日の登場人物は「天体」もとい「地質学」が関係した話題ですのでこの方、「天使候補生」で将来は「天象精霊」になる事を目指している「北海道犬」の「天使系キャニン族」である「藤井 チロ」さんです。「チロ」さんもやはり「千葉」って所に引っかかりがあるようでして…。

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